小誌・月刊ホテレス独自調査「全国ホテル客室稼働率」の2024年10月結果がこのほどまとまった。今回、全国111ホテルの平均客室稼働率は83.3%(前年同月79.2%)、ADRは15,541円(同13,888円、11.9ポイント増)、RevPARは12,946円(同10,999円、17.7ポイント増)となった。
本調査区分の全14エリアにてRevPARが2ケタの伸長を果たし、ADRでは東京フルサービス型が4000円超、大阪では3000円超の伸びとなった。稼働率も好調であったことが全体の伸びに影響し、今月(11月)分も10月時に引き続き好調に推移しているという。
また、各ホテルからは「大型イベントやスポーツ大会などにより客室単価が上がった」、「3連休および週末土曜日が好調でありADR増加」、「団体は昨年割れとなるも、FIT(OTA)が昨年より大きく伸びた」などのコメントが寄せられた。
〈用語解説〉
●OCC(Occupancy Ratio):客室稼働率
●ADR(Average Daily Rate):1日1室当たりの客室平均単価
●RevPAR(Revenue Per Available Room):1日1室当たりの客室売上高
※RevPARは客室販売における最重要指標、RevPAR=OCC×ADRで算出
(例:客室稼働率50%×ADR 20,000円=RevPAR 10,000円)
〈調査区分〉
北海道、東北、北関東、東京フルサービス型、東京宿泊主体型、南関東、甲信越・北陸、東海、近畿(京都・大阪含む)、京都、大阪、中四国、九州、沖縄の全14エリア
〈算出条件〉
●今回の数値は小誌・稼働率調査において「該当月および前年同月」の「客室稼働率およびADR」の計4項目すべて回答のあるホテルのみを用いて算出。そのため、開業1年未満のホテル、前年同月に休館したホテルなどは含まれず。
〈備考〉
小誌「月刊ホテレス」2025年1月号では連載「全国都市別ホテル客室稼働率」にて、24年10月の速報値(計423ホテルの都市別平均値)を掲載。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp