顧客ニーズの多様化、細分化にともないブライダルコーディネーターに求められる要素は高度化している。基本的な知識や接客力はもちろんのこと、求められる要望に対する提案力など、単なる商品販売では済まされない能力が求められている。2015 年6 月9 日、ホテルオークラ東京にてBIA 恒例行事となった「第11 回 The Master of Bridal Coordinator コンテスト」が開催された。
公益社団法人日本ブライダル文化振興協会(事務局・東京都港区、勝俣伸会長)は2015 年6 月9 日、ホテルオークラ東京(東京都港区)にて第4 回総会・研修会・懇親会とともに「第11 回 The Master of BridalCoordinator コンテスト」を開催、論文、筆記試験を突破した10 人が接客ロールプレイング試験に進出、持ち時間5 分という限られた時間で、自身の知識や経験を生かした接客を行ない、20 人の審査員により評価された。
一般教養テストは123 人が挑戦、仙台・東京・金沢・大阪・岡山の会場で行なわれた。
300 問マークシート方式でマナーハウス島津重富荘の加治木絵麻さんが259 の高得点をマークした。論文テーマは「ブライダル業界の活性化に向けて」(1000 字以上、1200 字以内、論文審査員12 人)とし、一般教養テスト同様、加治木絵麻さんが100点満点中、75.8 点を獲得しトップ成績で通過した。
ロールプレイングは「マナーハウス島津重富荘」チーフウエディングプランナー加治木絵麻さん、「富士屋ホテル」婚礼宴会課 副主任・小林祐次郎さん、婚礼宴会課・栗本真由子さん、秋山佑衣さん、「大阪観光専門学校」学務部 宮田信恵さん、「㈱レック」小さな結婚式 ブライダルカフェ営業企画室 係長・櫛谷育男さん、「㈱ディアーズ・ブレイン」ウエディング事業部 チーフウエディングプロデューサー・福寿いづみさん、「ホテルメルパルクHIROSHIMA」婚礼営業グループ・丸山かおりさん、「アメイジンググレイス前橋」営業部 ウエディングプランナー・茂田悠貴さん、「迎賓館TOKIWA」営業部・永田享子さん(順不同)に10 人が進出。今回は新婦がかばんにマタニティーマークをつけているという設定で行なわれた。
審査の結果「The Master ofBridal Coordinator」優勝は、「マナーハウス島津重富荘」チーフウエディングプランナー加治木絵麻さんに決定、二位「㈱ディアーズ・ブレイン」ウエディング事業部 チーフウエディングプロデューサー・福寿いづみさん、三位「富士屋ホテル」婚礼宴会課 秋山佑衣さんが獲得した。結果発表は懇親会にて行なわれ、多数駆けつけた応援団たちも受賞の瞬間、歓喜の声を上げていた。優勝にかがやいた加治木絵麻さんはロールプレイングでもトップ成績を獲得、一般教養テスト・論文・ロールプレイングの三連覇を果たした。加治木絵麻さんはロールレイング進出して5 回目にしてようやく念願の優勝を手にすることができた。忍耐強いとともに本当にブライダルの仕事に携わっていることによろこびと誇りを持っている業界にとっても貴重な存在といえよう。