一方、ニューヨークへの渡航者の増加も著しく、2016年に6050万人だったのが、2017年には6280万人と、1年で230万人もの増加。2018年の予想は6510万人となっている。さらに、今年から2021年の間に、ミッドタウン西側の大開発地区“ハドソンヤード”のビル群がオープンしだし、45000人もの労働人口が増える見通し。その脇にあるジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターも約1300億円をかけた大型拡張計画に入っている。さらに、ワールドトレードセンター地域にも、既に4本のビル(合計6本になる)が完成し、2001年の同時多発テロで失われた50000人以上の労働人口が戻ってくる。
こうした急激な渡航者数及び労働人口の増加により、ニューヨークのホテルが2014年の記録を抜き、さらなる不足状態となる日は遠くない。ホテルの値段が急騰してしまう前に、日本企業の中にも、ニューヨークのホテル買収へと動き始めているところがある。