エントランスやカードキーには沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つである「紅型」をデザインし、ロビー・客室・宴会場は沖縄の海、琉球ガラス、サンゴの砂浜など沖縄の自然と文化をイメージした空間に生まれ変わった。
また昨今の旅行スタイルに合わせ、3~4名の部屋を増設し、人数分のUSBコンセントを設置、壁掛けテレビや天井のナノイー発生機、カーブしたシャワーカーテンレールなどにより快適性がアップした。
さらにワンランク上の「Jプレミアムルーム」のうち「Jプレミアムツイン」「Jプレミアムラグジュアリー」では、ネスプレッソのコーヒーメーカーとともに沖縄の焼き物「やちむん」のカップを配備し、上質の寛ぎを提供する。
2018年6月20日、ホテルJALシティ那覇は開業12周年を迎えた。開業時に比べゲストの旅行スタイルや意識も変わり、沖縄県を訪れる外国人の増加、ビジネス客の減少など、ホテルを取り巻く環境が大きく変化した。今回のリニューアルでは観光で沖縄を訪れる国内外のカップル・グループをターゲットに、沖縄の自然や文化をイメージしたリゾート感あふれる空間で寛ぎ、より快適に滞在できるよう工夫を凝らした。ホテルJALシティ那覇は、時代に合った洗練された心地よい「シティリゾート」を目指すとしている。
4名様用客室
コネクティングルーム
左:壁掛けテレビ、右上:脱臭効果のナノイー、右下:カーブしたカーテンレール
【デザインコンセプト】
沖縄の自然や文化をイメージしたリゾート感あふれる空間
エントランスとカードキーの「紅型」が沖縄の空間へ誘う。客室は沖縄の海、琉球ガラス、サンゴの砂浜など沖縄の自然と文化をイメージしており、沖縄の雰囲気の中でゆったりとくつろぐことができる。
【リニューアルポイント】
1. 快適性向上 ゆとりの空間
脱臭効果のあるナノイー発生機を天井に埋め込み、テレビは壁掛けにすることでスペースを確保した。またシャワーカーテンが体に触れないようカーブしたレールを採用し快適なバスタイムを過ごせるなど限られた空間で快適性を最大限に向上した。
2. ファミリーやグループに最適な空間
3~4台のベッドが設置された客室やコネクティングルーム(ツインがコネクティングドアでつながった続き部屋)では、人数分のUSBコンセントを設置し、家族やグループの旅行でも快適に過ごすことができる。
また1階には「授乳室」を新設し、宿泊のゲスト、レストランや宴会利用のゲストも利用できる。
3. 上質な寛ぎの空間「Jプレミアムルーム」
ワンランク上のくつろぎの空間「Jプレミアムルーム」は、広さが自慢の「Jプレミアムフォース」、高層階の「Jプレミアムツイン」、最上階に2室のみの「Jプレミアムラグジュアリー」の3タイプ。「Jプレミアムラグジュアリー」は沖縄の自然や文化をイメージしたデザインに加え、紅型作家 新垣結香の紅型のレリーフ、那覇市壺屋「育陶園」のやちむんのカップ、外の景色を楽しめるビューバスや優雅な雰囲気に浸れる天蓋付きベッドなど、時が経つのを忘れるようなゆったりとしたくつろぎの時間を楽しめる。

紅型作家
新垣優香(あらかきゆうか)
新垣優香(あらかきゆうか)
沖縄県那覇市生まれ
沖縄県立首里高等学校の染織デザイン科を卒業後、首里琉染、玉那覇紅型工房、沖縄県工芸指導所(紅型コース)を経て2009年に作家としてデビュー。
伝統工芸という固定概念にとらわれない発想(モチーフ)、技法(重ね型)、材料(グリッター)等により独特の作風が高く評価されている。
現在、沖縄(読谷村)を製作拠点とする新進気鋭の紅型作家として注目されている。
[AWARDS]
2007年第16回りゅうぎん紅型デザイン公募展奨励賞受賞「華の詩~風にのって~」
2009年第18回りゅうぎん紅型デザイン公募展奨励賞受賞「つどい~万華鏡をのぞいて~」
2010年第62回沖展入選
2011年第20回りゅうぎん紅型デザインコンテスト大賞受賞
2012年第64回沖展入選
第34回日本新工芸展入選上野の森美術館奨励賞受賞「てぃだの樹」
第21回りゅうぎん紅型デザインコンテスト大賞受賞(2年連続)
第44回日本美術展覧会入選
2013年第35回日本新工芸展入選(2年連続)
2014年第36回日本新工芸展入選(3年連続)
2015年第37回日本新工芸展入選(4年連続)
Jプレアミアムラグジュアリー レリーフとやちむん
ホテルJALシティ那覇