「世界一富士山に近いリゾート」をコンセプトに、2011年の開業以来着実に評価を上げ続けるフジプレミアムリゾート。カジュアルステイからファミリー、さらにはラグジュアリーまで、複数の個性を持った施設を持つことで、さまざまなゲストのニーズに応えているリゾートホテルだ。
フォレストヴィレッジ池周り客室外観
同社がhandyに興味を持ったのは、handyがアジアでシェアを広げ、国際基準となりつつあるという話を聞いたからだ。
同社管理部業務改革推進 兼 社長室の宮澤 昇氏は語る。
「handyのことを知りまして、実際どのくらい活用されているかということを海外ホテルに務める友人にヒアリングをしたところ、客室内へのhandy設置はインルームアメニティとしてホテル業界における国際標準になりつつあるということが分かりました。
さらにhandyのことを知るうちに、お客さまとホテル間のコミュニケーション、スタッフ間のコミュニケーションにおいて、労働集約型産業の典型であるホテル業界では、handyが情報伝達の確実性・効率化・合理化といった面で、非常に有効な手段になると考えました。
旧態依然としたPBXを通じたお客さまと外部のコミュニケーションが限界に達していることは明白でした。特に、国際ローミング携帯をお持ちでない海外からのお客さまでも、handyによってホテル外においても外部との通話・メール等のコミュニケーションができるというのは魅力的でした」
顧客評価上昇のほか、チェックイン時間も短縮
同ホテルではhandyをイベント告知のほか、スタッフ間コミュニケーションにもhandyを活用しているという。そして、handyを使用し始めて、顧客評価が上昇したと前出の宮澤氏は話す。
「お客さま、特にhandyを使い慣れていらっしゃる海外からのお客さまのレピュテーションが上がったのを感じています。『handyがあって良かった』とおっしゃるお客さまもいらっしゃいます」
またチェックインタイムの短縮にもつながったと宮澤氏は言う。
「弊社では館内でさまざまなホテルイベントを行なっているのですが、handyを導入するまではチェックイン時にそれを説明していたため、当然チェックインの時間はかかっていました。ところが、handyを導入することでプッシュメッセージでご案内ができますから、チェックイン手続きがスムーズになりましたね。
それと、告知に必要なポスター・デジタルサイネージ・その他ツールの制作・掲示の手間も大幅に省けました。
タイムリーでフレッシュな情報を、配信先のお客さまを指定できますから、ターゲットに合わせてピンポイントの情報発信も可能で、告知自体の周知性も向上したと感じています」
さらなる活用への視野
handyをさらに活用していきたい、と宮澤氏は話す。
「現在のhandy利用率は58.7%ですので、これを向上させる取り組みはしていきたいですね。今後handyをルームキーやミールクーポンなど、さまざまなものの代替に使えればと考えているほか、お客さまのエクスプレスチェックアウトなども実現できればと思っています。
社内的には、PMSとの連携によるPMS超小型モバイル化(お客様情報確認・ルームステータス確認)、既設のハウスフォン撤去による客室内のシンプル化(同時に有線でなくなることからお客様の通話における操作性も向上)と、さらに言えば、PBXそのものの廃止によるコスト削減も実現できればと考えています」
フジプレミアムリゾート
http://www.fuji-premium-resort.jp/