大住 力(おおすみ・りき)
ソコリキ教育研究所 所長
公益社団法人「難病の子どもとその家族へ夢を」代表東京ディズニーランドなどを管理・運営する㈱オリエンタルランドで約20 年間、人材教育やプロジェクトの立ち上げ、運営、マネジメントに携わる。退社後、「ソコリキ教育研究所」(研修・講演・コンサルティング)を設立し、前職での経験を生かして、人材育成プログラムを企業などに展開している
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■ Case Study 29
人材育成の3 ステップ
よくディズニーにおける人材育成の手法を問われることがありますが、書店で並んでいるビジネス書に書かれている一戦略やワンポイントだけでは、なかなか自社の参考にできないとお悩みの方も多いと思います。大切なことは、コンペティター(競合)や他社を「参考」にして、自社、自職場に向けてカスタマイズ(変換)することにあるからです。そのためには、その各社の考え方の本質、流れを学び、それらを含めて整理をしていかなくてはなりません。例えば“ 人材育成” においても同様で、一時期、“ 理念(ミッション)の策定” や“ クレド(行動宣言)” などが教育や組織活性の合言葉のようにもてはやされた時期もありましたが、実際はそれらをそのまま採用しても、大きな変化や効果はなく、終わったところも多かったと思います。それらを回避するためにも、大きな流れ(フロー)から考察して、細部に落とし込んでいくことこそ、その解決における第一歩としてとらえていかなければならないと思います。