顧客の多様化、テクノロジーの進化、さらにホテルだけでなく民泊やOTA などさまざまなレイヤーでの競争など、ホテルはかつてないほどの複雑で厳しい競争環境の中にさらされている。このような環境においては、自社がどこで勝負をするかを明確にすること、そして、勝負すると決めた分野においては徹底的に強みを磨き上げること、この二つが勝てる企業の要件と言えるのではないか。
先日アジアで31 軒のホテルを展開するレッドプラネットホテルズの代表であるティム・ハンシング氏のインタビューをする機会を得た。話を聞いていて興味深かったのは、「シンプル」を強みとし、それを仕組みとして徹底的に磨き上げている点。そして、その領域だけで勝負をし、それ以外には一切欲を出さない点であった。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
一点勝負
【月刊HOTERES 2018年04月号】
2018年04月20日(金)