昨年8 月に開業20 周年を迎えた横浜ベイホテル東急。横浜市内のホテルの中でADR、RevPARともトップクラスの数字を達成するとともに、他ホテルが料飲売り上げが伸び悩む中、好調な業績をあげ続けているという。昨年2 月には開業から同ホテルとともに歩んできた陣内 一彦氏が総支配人に就任。1 年が経過した手応えと今後のホテル運営について伺った。
横浜ベイホテル東急 総支配人 陣内 一彦 氏
陣内 一彦 氏
(Kazuhiko Jinnai)
横浜市出身。1957 年6 月生まれ。ザホテルヨコハマでの料飲部や販売促進マネジャー、㈱ローズ企画においては営業本部長などを経験後、1996年4 月、現・横浜ベイホテル東急の開業準備室に入社。1997 年に開業後、宿泊部長、販売促進統括支配人、副総支配人を経て、2017 年2 月総支配人に就任、現在に至る。
横浜ベイホテル東急 〒220-8543 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-7 TEL:045-682-2222 https://ybht.co.jp/
総支配人就任と同時に
三つの取り組みに着手
❒ 昨年、総支配人に就任されて約1年が経ちますが、これまで就任後にどのようなことに取り組まれたのですか。
当ホテルは昨年開業20 周年を迎えました。この20 年間でスタッフもさまざまな経験を積み成長してきました。一方で“慣れ”が生じてしまうことがあります。私はこれを最も危惧しています。誰でもホテルに入社して初めてお客さまに接したときは緊張感を味わうとともに夢や希望にあふれていたと思います。まず、その初心に立ち返ってほしいとアソシエイツ全員に伝えました。
次に地元への感謝の気持ちを伝えるために、地域貢献の一環としてボランティア活動を始めました。その第一弾が昨年12 月に行なった「クリスマスチャリティーギフト」です。これはホテルゲストに声をかけて施設の子供たちにプレゼントを贈る企画で、562 個のプレゼントが集まり、クリスマス当日にサンタクロースに扮したアソシエイツが施設に届けることができました。第二弾は今年2月に開催した「子供食堂」です。この企画は働くお母さんを支援するためのもので、放課後の施設にホテルの料理長と調理スタッフが出向き、子供たちと一緒に料理をつくりました。大変好評で今後も続けていく予定です。
そして取り組みの三つ目が“発信すること”を約束しました。ホテルはゲストにさまざまな情報を発信することが重要です。そこで私自身もアソシエイツに向けて社内のイントラネットなどを使って私の考えやお客さまからの声などを伝えることにしたのです。例えばクリスマスシーズンであればお客さまの思い出のアルバムの1 ページを飾るようなサービスに努めることなど。最近はインスタグラムにアソシエイツの結婚式に出席したときの様子やレストランで試食した料理などもアップしています。
以上の「初心に立ち返ること」「地域貢献」「発信」でモチベーションアップを図っています。