東京・渋谷のスクランブル交差点はまさにマスゲームです。前後左右に多くの人たちが交差しながらもぶつかることなく行き来しています。この光景は外国人観光客にはめずらしく、写真に収めている人たちの姿をよく見かけます。まさに日本の繊細さや前後左右に目が行き届く先代的な気遣いがあるからこそ成せる技でもあります。一人でも乱すものがいればマスゲームは成立しません。ぶつかり合い、とたんに喧嘩に発展してしまうことでしょう。
政府は首都圏一極集中型の緩和を推進しようと地方都市への移転などを試みていますが、都心および近郊に全国から人々が集まってきています。高齢化か過疎化に悩んでいる地方都市にとっては理不尽な話ですが、さまざまな情報や商品、サービスが集積している都心は、例え住まいはウサギ小屋であっても、まさに住めば都です。もちろん、都心の人込みやラッシュアワーの電車が不得手という人もいますが、車を使わなくても縦横に縦断する鉄道網や路面バスを利用すれば30、40 分で大抵のところには移動できます。とても便利で活発に活動できます。
第22回
“風の人”山下裕乃の「THE SHARE」
第22回 今年の注目は“ エレガンスカジュアル”「エレカジ」に ~ノーネクタイ、スニーカー、リュックを背負うビジネスマンたち~
【月刊HOTERES 2018年03月号】
2018年03月16日(金)