「&AND HOSTEL」は最先端のIoTデバイスを1ヶ所に集結させ、近未来のIoT空間が楽しめる体験型宿泊施設。またIoT体験だけではなく、宿泊者同士のコミュニケーションが活発なホステルならではの出会いや集いも楽しめる「世界とつながるスマートホステル」としている。
既存店舗はいずれも高い稼働率を保っており、今回、5店舗目となる「&AND HOSTEL KANDA」を開業したもの。and factoryではさらに出店を加速させていく方針で、2018年内を目処に同ブランドで10店舗程度の開業を目指すとしている。
新規オープンする「&AND HOSTEL KANDA」では、大崎電気工業(株)が提供するスマートホーム向けIoTサービス「ホームウォッチ ※1」と連携を図る。またヤフー(株)が提供するIoTプラットフォーム「myThings Developers※2」との連携や話題のスマートスピーカーも活用する。これによりエンターテインメント性とホスピタリティが増し、さらに進化したIoT宿泊体験が楽しめる。
※1 ホームウォッチは、遠隔からスマートフォンで家電製品を制御したり、室内の環境状態を確認したり、さらにはドア・窓開閉センサーにより外出時の異常を知らせるなど、スマートフォンから家の中を自由にコントロールすることができるサービス。
※2 myThings Developersは、「Connect Everything(全てをつなげる)」をコンセプトとした、さまざまなIoT製品やWEBサービスのAPIを集めた事業者向けプラットフォームサービス。本プラットフォーム上に公開されているAPIを使い、新製品・サービスの開発や、既存製品・サービスの新しい価値の創出が可能となる。
「&AND HOSTEL KANDA」のIoT体験について
①スマートステイ
「&AND HOSTEL」では、IoTルームに宿泊するゲストに対し、チェックイン時に鍵ではなく専用のスマートフォンを貸し出している。独自に開発したIoTプラットフォームアプリ「&IoT」を用いて、ドアキーの開錠施錠はもちろん、テレビやエアコンなど居室内のさまざまな家電の操作が可能となる。
②利用シーンに応じてスマートスピーカーに声をかけると、瞬時に快適環境を整備
「外出」「リラックス」「集中」「おはよう」「おやすみ」「シアター」の6シーンにおいて、宿泊者がスマートスピーカーに声をかけると、居室内のIoTデバイスが作動し利用シーンに応じた快適環境が瞬時に整う。例えば、就寝時にスマートスピーカーに「おやすみ」と話しかけると、照明の光量が調節され、リラックスできるアロマが香り、カーテンが閉まり、エアコンが快眠モードに変更されるなど、就寝に適した環境を整えるために複数のデバイスが一斉に作動する。
IoTプラットフォームアプリ「&IoT」でもワンタップで同様の操作が可能。今後は他の体験シーン開発を進めてくとしている。
「おやすみ」モードに設定すると、快適な眠りに適した環境が整う
③スマートスピーカーが旅をガイド
「変換プラグ欲しいんだけど」「チェックアウトは何時?」などホステルの利用環境について話しかけると、備え付けのスマートスピーカーが応答する。
④リアルタイムな情報をお知らせ
センシング技術やクラウドデータとの連携により、天候、防災情報の通知や、「ラウンジに人が集まって来たようです。ちょっとのぞいてみませんか?」などリアルタイムな情報を発信する。
「いってきます」と声掛けすると、スマートスピーカーが窓の閉め忘れやその日の天気をお知らせするなど、リアルタイムなセンシングデータに応じたコミュニケーションを展開する。
2020年に向け進化系ホステルが続々。IoT体験を観光目的として価値提案する「&AND HOSTEL」
昨今の訪日外国人旅行者の増加を受け、宿泊施設不足が社会的な課題となっている。このような背景を受け、カプセルホテル・ホステルなどの簡易宿所営業の施設数が急増している。競争力を高めるため各施設それぞれの特色を打ち出しており、低価格ながら快適で、なおかつ独自性のある「進化系ホステル」が増えている。
「&AND HOSTEL」は部屋自体がエンターテイメント空間となっており、宿泊体験を観光目的の一つとして楽しめる。また、単なる宿泊施設としてだけではなく、IoT普及促進・技術開発の発展に貢献するべく、デバイスの利用状況や利用者の声を収集・分析するマーケティングプレイスとしても活用している。
宿泊施設のスマート化事例が増加する中で、市場を牽引する「&AND HOSTEL」
and factoryではこれまで自社で50以上のアプリを開発しており、ユーザー視点にたったUI/UXの設計・開発力を強みとしている。その強みを活かし、最先端のIoTデバイスを一元管理できるプラットフォームアプリ「&IoT」を開発し「&AND HOSTEL」に導入し宿泊空間の体験価値を高めている。昨年より大手ホテルグループ、外資系ラグジュアリーホテルなどがIoT化導入を発表。また自動車メーカーによる旅館プロデュースなど、人手不足などを背景に宿泊施設のスマート化事例の発表が相次いでいる。
IoT技術が日進月歩で発展している中、「&AND HOSTEL」では2016年8月の1号店開業から5店舗を展開する中で新たなチャレンジに取り組み続けており、常に先進的なIoT空間を実現させている。また、and factoryは(株)アルメックスと共同で簡易宿所向けの宿泊管理システム【innto】を開発。2018年3月よりサービス提供を開始予定で、今後はさらに宿泊×テクノロジー領域でも事業拡大を図る方針だ。
※inntoサービスサイトURL・・・https://innto.jp
「&AND HOSTEL」店舗一覧(2018年2月現在)
2016年8月 &AND HOSTEL FUKUOKA オープン
2017年4月 &AND HOSTEL ASAKUSA NORTH オープン
2017年5月 &AND HOSTEL UENO オープン
2018年1月 &AND HOSTEL AKIHABARA オープン
2018年2月 &AND HOSTEL KANDA オープン
※「&AND HOSTEL」はand factory株式会社の商標または登録商標です。
「&AND HOSTEL KANDA」概要
名称 &AND HOSTEL KANDA
住所 東京都千代田区岩本町1丁目1-9
交通 JR山手線「神田」駅徒歩8分
東京メトロ日比谷線「小伝馬」駅徒歩4分
JR総武線「新日本橋」駅徒歩4分
構造・規模 RC造6階建
設計 渡辺淳一建築設計事務所 / 日高海渡建築設計 + sun & winter Design
施工 株式会社ロンテック
面積 514.97㎡
定員 61名
部屋数 IoT Double Room 2室、Double Room 6室、Single Room 3室、Smart Dormitory 42床
開業日 プレオープン :2018年2月20日
グランドオープン:2018年3月中旬
※プレオープン時はIoTデバイスは設置しておりません。
and factory(株)
http://andfactory.co.jp