㈱龍名館 専務取締役
濱田裕章氏
間接部門の標準化
前号にて今回の新規ホテル開業を機に、弊社全体の効率性の追求を目指したアメニティ標準化について記載いたしましたが、その他間接部門についても弊社にとってはまだまだ課題であります。例えば販売・予約管理、備品管理、経理業務等についても現状各ホテルで行っており、良い面悪い面があります。ホテル龍名館東京が開業した2009 年、宿泊主体型ホテルということもあり、ホテルとして行なう業務が限定的でした。
その年、弊社としては多めの新卒採用を行ったこともあり、限られた業務を行なうだけでなく、なるべく早い段階から幅広い範囲の業務に触れさせ、また自らのホテルを自ら売る姿勢を養い、ホテルマンとしてだけでなく、ひとりのビジネスパーソンとして育ってほしいという思いがありました。大手に比べてポジションの少ない弊社では、キャリア形成のための異動も十分にできないため、フロント業務に加え、兼務というかたちで企画から販売、その後の顧客フォローまで全てフロントスタッフで行いました。業務は担当制にして振り分けています。