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第111 回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術これからの人材育成 

第111 回「固定観念からの脱皮」

【月刊HOTERES 2017年02月号】
2017年02月03日(金)
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鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉
1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

 
「すみません」ゼロを目指して
 昔はどこのホテルもフロントカウンターに呼び鈴があり、ベルを鳴らしてスタッフを呼んでいたが、いま一流ホテルではそんなものを鳴らさなくても、社員同士のアイコンタクトで用が足せるほどレベルが上がったためか、呼び鈴そのものがホテルのカウンターから消えているところが多い。だがフロント以外のセクションにおいてはアイコンタクトが取れているとはまだまだ言えずに、例えば売店やレストランあるいは宴会場等においては、「すみません」という言葉がいまだ飛び交っている現場に遭遇するが、私はこの数の多さでそのホテルがAランクかB ランクかあるいはC ランクか判断する。だがよく考えるとすみませんと声を出せる人はまだ良いが、お客さまによってはその声を出す勇気がない人もいることを知ってほしい。実はそういう私もその部類でレストランなどに食べに行って、オーダーをするときに声を出せずに、スタッフが気付いてくれるまでじっと視線を送るが、これがまた悲しくなるほど気付いてくれないことが多い。その理由は二つでやっていることが同じ運命共同体になっているか、下げ物などの作業に集中しすぎるからで、A ~ C ランクのどこにランクされるかはリーダーの采配一つである。
 

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