㈱フェイス 代表取締役 福永有利子 氏
ジュノー㈱ 代表取締役 飯岡大学 氏
“お役に立つために”を合言葉に単なる映像や写真撮影企業に終わらない企業を目指し、実践しているのが飯岡大学社長率いるジュノー㈱だ。9 年前、“人で戦える会社にしたい”という思いのもと、採用から育成、職場環境作りまで徹底的に見直すとともに、徹底した指令で環境改善を図っている。入社3 年後の退職率も20 数%~ 30%前後を改革以来、キープしている。そこで今回は人事改革に挑んだ飯岡大学社長に具体的な取り組みをお聞きした。
福永 御社は採用に力を入れ、ウエディングの映像や写真業界の中でもいち早く新卒採用に着手されました。なぜ、人事改革に着手されようと考えられたのですか。
飯岡 ウエディングの映像や写真は土日が本番で日常は撮影したものの制作業務を行なっています。婚礼シーズンの春や秋は多忙な日々が断続的に続き、徹夜をしたり寝袋で寝てから本番に向かったりなど、とても過酷な状況でした。当然の現象として離職したり、企業に対する評価が下がったりなど、先々の継続的、発展的な経営を考えた場合、とても対応できる状況でなないことに気づいたのです。と同時に、強い会社にしたい、働いている人が安心して働ける会社でありたいという思いが募り、Y キューブの安田社長が取り組まれていた人材改革、労働環境改善のノウハウやさまざまな専門書を読み、9 年前に改革に踏み切ったのです。強い会社にするためには、ある意味、人数合わせ的な中途のアルバイト採用ではなく、新卒者を採用し会社の土台を根本的に作り直すことに着手しました。2007 年秋から会社説明会などを行ない、2008年新卒一期生11 名が誕生したのです。