経営状況が悪化する中、崩れるのが人間関係であり、逆に人間関係が崩れると経営が悪化する。人が動かない、物が売れないなど負のスパイラルに巻き込まれるほどに、スタッフのモチベーションはさらに低下。活気のない職場には幸運の女神が舞い降りない。この構図に陥っている企業も少なくないだろう。そこで今回は人間関係が変わる、上司が動く、部下が動く力を持っている「共感力(エンパシー)」を軸としたコンサルティングや人材育成に着手している㈱エスプレシーボ・コム 安東徳子社長に企業成長の鍵をお聞きした。
福永 安東社長はコンサルティングや人材育成などを手掛けていらっしゃいますが、ウエディングを中心に行われているのでしょうか。
安東 対面販売を主としたホスピタリティ産業、特にウエディング業界が中心ですが旅行会社、総合建設業など幅広い業種業界に取り組んでいます。いわゆる表面上、形式的な「マナー教育」「接客教育」ではなく、しっかりと売り上げや利益といった結果に結び付けることに拘っているのが特長です。特に高額商品、無形商品、感情商品といった商品・サービスはWeb だけで売ることはとても困難です。高額なマンションやジュエリーなど情報はWeb で検索しても、Web で購入することはほとんど皆無に等しいです。中でも形がない旅行や結婚式の購入決定要因はほとんどの場合「人」という調査結果がでています。売り上げや利益につなげるためにはセールス担当者の接客クオリティーを向上させることです。そのために必要な方法論を導き出し、ビジネス領域に専門特化した研修、セミナー、コンサルティングを展開しています。
福永 最終的な結果として、売り上げや利益につなげるためには、ウエディングの場合は強みを明確にしたブランディングを皆で考えることも重要です。