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スペシャルインタビュー  長谷川トラストグループ 代表 長谷川芳博 氏

心血の通った新たな 宿泊事業を創造したい‼

【月刊HOTERES 2016年11月号】
2016年11月04日(金)
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10 月29 日にグランドオープンしたホテル事業第1号店「Y's CABIN 横浜関内」

岩本 どのようにして全国展開できる規模にすることができたのでしょうか。
 
長谷川 FC 方式を採用したことと、フランチャイジーが加盟しやすいフランチャイズパッケージをつくったことでしょう。最初は関東地区に集中出店するドミナント戦略を採用して基盤をつくり、その後、関西、名古屋、九州へ、そして全国へ展開していきました。
 
 当時は競合他社がアッパー層のみで全国展開していましたが、われわれはミドル層からアッパー層をターゲットに据え、価格は6 掛け程度に抑えたのです。お客さまにとってもこの価格なら十分広がりを見せるだろうと思いました。しかし、競合他社は安かろう悪かろうではビジネスとして成功しないと考えていたようですね。そこで品質の向上と均一化を追求していったのです。この事業の課題はサービスをする人によってクオリティーがまちまちなことです。商品がモノであればお客さまはそれを見て選ぶことができますが、サービスは見て選ぶことができません。会社名を信じてサービスを受けることになります。逆に言えばサービスにばらつきがあると会社の信用を下げることになりかねませんから。
 
岩本 サービスの品質向上と均一化のためにどのように取り組まれたのですか。
 
長谷川 それが研修です。FC を成功させるためには、加盟店と本部が一体化できる仕組みを作ることが重要です。当社ではこれまで研修に大変力を入れてきており、専用の研修室も4 カ所設けて毎日研修を行なっています。
 
 このFC ビジネスの手法を応用したのが靴やバッグなど革製品の修理・クリーニングを行なう「靴専科」です。第一号店は13 年前に出店しました。既に一般大衆向けの靴リペアショップはありましたが、マーケティングの結果アッパー層を狙って接客に力を入れ、3 割程度価格も上げました。お客さまの困っていることを直に聞いてていねいに対応するモデルをFC にも徹底した結果、高級な靴のリペアを取り込むことに成功しました。
 
岩本 2002 年に介護サービス事業へも参入されているようですが。
 
長谷川 この事業への参入を考えた理由の一つとして、実際に私の親が認知症になり、親兄弟が介護に苦労していたことが挙げられます。4 〜5 年かけてしっかりノウハウを構築し、それから徐々に拡大し、ここ3 年で一気に広げました。高齢者住宅新聞の発表では「高齢者住宅・施設運営居室数」において昨年の15 位から8 位にランクアップ、最も勢いのある会社、部屋数の増加ナンバーワンにも選ばれました。昨年3 月には法律の改定があり上場企業も含め一気に収益力が落ちる中でどうして事業を拡大するのかと聞かれましたが、私は逆にチャンスだととらえました。他企業がよい立地やよい物件を手放す中、あえてそこを取得していったのです。
 
岩本 矢継ぎ早に新規事業を立ち上げているように見受けられますが、ハウスクリーニングで成功された後、次の事業を選ぶときにどのように選択されたのですか。
 
長谷川 当時、おそうじ本舗と介護サービス事業はまったくかけ離れていると考えられていました。しかし近年、高齢になりハウスクリーニングを依頼する方々が増えてきているという現状があります。この顧客層は、介護を必要とする一歩手前の高齢者と見ることもでき10 年後の顧客の囲い込みの一環となっています。
 
 さらに、介護施設が増えてきて、高齢者が何を求めているのかを考えたときに浮上した答えが食事の充実です。それまでの外注では限界を感じており、グループ内で事業化した方がよいと考えたのがフードビジネス事業の始まりでした。
 
 また、女性の社会進出が進めばハウスクリーニングや家事代行、さらには保育の需要も増加します。そこで立ち上げたのが子育て支援サービス事業でした。
 
 介護も保育も人材不足が課題となっており、この業種に特化した人材サービスを立ち上げたのです。


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