ホスピタリティー産業における事業運営ウエアは「ハード」「ソフト」「ヒューマン」であり、その三つのウエアが力強く結びつき、そしてそのバランスがしっかりと取れていることが、健全なる事業継続の大前提であることは周知の事実です。地方都市のホテルが今後長期にわたり抱えていかなければならない問題がストロー現象。特に2020 年の東京五輪へ向け、中央志向の高いスタッフが首都圏に流出していくことは避けられず、これを補う策を構築できるか否かが、「ヒューマンウエア」のレベルを大きく左右、ひいてはホテルのブランド力維持・向上につながります。
ホテルブエナビスタでは昨年度より、「働きたいときに、働きたい場所で、働きたい時間だけ、働ける」、現在の若年就労心理をとらえた「サポーターズバンク(登録型人財バンク)」を自社で立ち上げ、運営を行なっています。
自分の時間を大切にしたい、と思う若者は多く、その想いに起因して正規雇用職へのエントリー数が減少しています。しかしながらその中には極めて優秀な人材が存在することも事実であり、そのような人材を囲い込み、ブエナビスタオリジナルの研修制度を受講していただくことにより、ホテリエとしてはもちろん、社会組織を構成する一員として、そして一人の人間としての成長をサポート、有能人財育成へとつなげています。
義務的、機械的な慇懃無礼な「接客」ではなく、お客さまの心を「キュッ」とつかめるような、個々の人柄を通じて発揮される情緒的な「接遇力」を備えた多くの人財に支えられ、ホテルブエナビスタはこれからもさらなる発展を続けます。
東洋観光事業㈱
http://www.alpico.co.jp/tokan/