森トラスト株式会社
代表取締役社長
伊達 美和子 氏
観光業界の未来を見据えて
2024年は観光需要が回復し観光業界にとって大きな転換点となる一年でした。特にインバウンド消費は8兆円規模に達しました。日本が観光立国として次のステージに進むために考えるべきは、「地方観光の再生」です。
当社のホテル事業では「ラグジュアリー・デスティネーション・ネットワーク」構想を掲げ、日本各地にラグジュアリーホテルを誘致・開発しています。2024年には日本ならではの観光資源や魅力を活かした唯一無二のホテルが2軒開業しました。軽井沢「万平ホテル」は大規模改修を行い、創業130周年を迎える新たな魅力を提供しています。「ホテルインディゴ長崎グラバーストリート」は、伝統的建物を保存・復原し、ラグジュアリーホテルとして生まれ変わりました。
2025年には東京ワールドゲート赤坂に「1 Hotel Tokyo」の開業を予定しております。「1 Hotels」は世界の新潮流であるサステナビリティを重視したブランドであり、デザイン・レイアウト・文化・サービスなどあらゆる面で自然の美しさを織り込みながら、サステナブルな宿泊体験・卓越した快適性・サービスを提供しています。日本初進出となる「1 Hotel Tokyo」はサステナビリティとホスピタリティを感じられる、「日本ならではの魅力」とブランドコンセプトである「自然との調和」をかけ合わせたホテルとして東京の地に誕生いたします。
2025年も森トラストグループとして、観光立国のたる地位の確立に寄与してまいります。