全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会
会長
井上 善博 氏
2025年 年頭所感
昨年は心穏やかなお正月を迎える中、能登半島地震が発生しました。改めてお亡くなりになられた方に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。
一方で昨年は訪日外国人旅行者数が過去最高となるなど、宿泊観光業界はコロナ禍から抜け出し新たな産業発展を目指すフェーズに入りました。今後は観光庁や厚生労働省等とも連携して「観光立国・日本」の実現に向けた取り組みを進める中、宿泊観光産業を国の基幹産業にし、宿を核とした地方創生を実現していかなければいけません。
そのためにも今年は全旅連の組織体制の見直しやガバナンスの強化などに着手する予定です。その上で業界が抱える生産性・収益性の向上、人手不足問題への対応、頻発する自然災害への対応といった課題解決に取り組むとともに、「温泉文化」のユネスコ無形文化遺産登録に向けた取り組みを推進してまいります。また、宿泊観光業界からの国会議員の誕生、観光庁の「庁」から「省」への発展などの機運醸成も引き続き図ってまいります。
今年一年も一日一日お客さまを最高のおもてなしでお迎えし、世界に唯一の宿文化を存分に体験していただきましょう。本年もどうぞよろしくお願いいたします。