野村不動産ホテルズ株式会社
代表取締役社長
石井 康裕 氏
今期は「トライ&エラー」をテーマに
弊社は直営ホテルの第1弾「ノーガホテル 上野 東京」を2018年11月に開業、2019年3月には「庭のホテル 東京」を迎え、約3年に及ぶコロナ禍を経て昨年初めて直営4ホテルを通常稼働できた実績をもとに、事業ライフサイクルにおける導入期から成長期への切り換えポイントに差し掛かったところです。
ホテル事業の成長加速を運営面で支えるうえで重視するのは、個々の役割や働き方をホテルごとに独自の部分最適から、10ホテル運営を可能にする全体最適へ進化させることです。
そのために、今期は「トライ&エラー」をテーマに掲げ成功・失敗事例を蓄積し繰り返すことで高みを目指します。こだわるのはESを起点にしたES→CS→利益の円をバランスよく成長させることです。これに繋がることはどんどんトライ&エラーを繰ち返すということであり、期初からの方針です。
ES起点の成長を支える基盤は“人”であり、そこから生まれる組織風土です。指標となるのは、
●個々の経験蓄積
●マネージャーのフォローアップ
●本社スタッフ部門のサポート
●経営層・GM連携による安心して働ける環境づくりです。
この4点それぞれの進化によって組織風土は形成されると考えています。24時間稼働のシフト制勤務によりコミュニケーション不足が起こりやすいホテル運営事業にあって、容易にできることではありませんが、だからこそ取り組む価値がそこにはあると考えます。