株式会社西武・プリンスホテルズワールドワイド
代表取締役社長
金田 佳季 氏
国内外のお客さまに「記憶に残る旅の喜び」を
2024年はコロナ禍から脱却した観光業界がまさに「回復から成長」へと新たなステージに進んだ1年であったと思います。訪日外国人数は2024年9月の段階で2023年一年間の総計を超え、旅行消費額は過去最高を記録し、観光業界全体を牽引しました。2025年もさらなる伸長が予想されており、観光業界にとっては追い風であると言えるでしょう。
我々西武グループは昨年5月に「西武グループ長期戦略2035」を発表し、ホテル・レジャー事業を担う当社は「日本をオリジンとしたグローバルホテルチェーン」を掲げ、概ね10年後に250ホテルへの拡大を目指しています。この長期戦略を実現するためには、グローバルホテルチェーンとして必要なインフラ整備となる「グローバル標準化」と、他のホテルチェーンとの「差別化」が重要です。当社の最大の強みは、100年以上の歴史の中で培ってきたオペレーションスキルや人財力に加え、それぞれの地域に根差し、地域とともに成長してきたからこそ提供することができる「独自の体験価値」であると言えます。
2025年は当社が運営する「グランドプリンスホテル大阪ベイ」にほど近い大阪・夢洲にて大阪・関西万博が開催されるなど、日本が世界の注目を集める一年になります。国内外の多くのお客さまに「記憶に残る旅の喜び」をご提供することで、国内外のお客さまから「選ばれるホテル」となるべく、当社のブランド価値向上に努めてまいります。