株式会社ホロニック
代表取締役
長田 一郎 氏
「地域資源を企画する」をアップデートする
今年はセトレにとっての拠点の中心になる関西エリアでは、インバウンドの増加傾向の期待感に加え、大阪では万博、その先にはIRなど観光流入によっては追い風の様相です。一方、課題としてオーバーツーリズムが懸念されています。
その中で、セトレは改めて地域と来街者のつながりを主眼におくコミュニティ型ホテルという原点に立ち戻り、より自社の姿勢を磨いていきたいと考えています。
ホロニックのホテル1号店「セトレ舞子(神戸市)」が今年20周年を迎えました。改めて、次の30年を展望する上で周辺に広がる公園・砂浜・緑地から明石海峡大橋・淡路島などと広域(産官)連携を図り、神戸西端のゲートウエイとしての存在意義を高めていくべく、「KOBE WEST COAST PARK」というビジョン構想を打ち立てていきます。
また、若年世帯人口が増える地域であることもあり、今年、一般社団法人ホロニックを設立し「学童ホテル」と称して地域の学校とも連携し、地域の子育て世代にとって住みよい環境を築いていく一助になる取り組みをスタートしていきます。
セトレならまちでは開業以来、奥大和といった吉野・十津川などの山間部との連携も深めてきましたが、さらに明日香村で新たに分散型ホテルPJTにも参画していきます。
ホテルという業態利点を活かし、点的発想から線、そして面的な視点からセトレ(ホテル)をHUBとしたエリアマネジメント企業へと向かっていきます。
ホテル事業を開始して20年の節目に改めて原点である「地域資源を企画し、発掘、発信、交流を促し、地域の資産価値を高めていく」をアップデートしてまいります。