ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル/インターコンチネンタル横浜Pier 8
統括総支配人
戸張 浩幸 氏
国際都市YOKOHAMAの一翼を担うホテルへ
2023年7月にヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの総支配人に就任し、2024年4月からは同じ横浜にあるインターコンチネンタル横浜Pier 8と併せ、2つのホテルの統括総支配人を務めています。
いずれのホテルも横浜の海に面したエリアにある同じインターコンチネンタルブランドのホテルですが、グランドは横浜みなとみらいで最初に建ち開業33年を迎えた全594室の大型ホテル、Pier 8は開業5年目の全173室の宿泊特化型とタイプがまったく異なります。今後はグランドとPier 8、互いの違いと良さを前面に打ち出した提案を行い、差異化を図っていきたいと考えています。
さて、就任から約1年半が過ぎ、改めて横浜という場所が持つ文化的、歴史的な魅力や、ロケーションの良さ、週末には観光やライブなどで多くの人を集める吸引力など、この街が持つパワーを実感しています。2025年の課題は、この魅力を今後どうやって外国のゲストに伝えるかだと考えています。
横浜は東京と比べると、インバウンドの割合が低いエリアです。花火やライブ、大型イベント、スポーツの祭典など、コンテンツは充実しているのに、宿泊は東京や箱根などほかのエリアに流れてしまう。
私は外国のお客さま、とくにリピーターの方は「日本人も知らない場所」に興味を持たれているように感じています。定番の観光地よりも、自身の価値観に従って行き先を決める人が多い。
横浜には中華街や大型アリーナなど誰もが知る観光地以外にも、中央卸売市場や海からつながるリバーサイドなど、まだまだ知られていない魅力的なスポットがたくさんあります。また、都心からほど近いにも拘わらず、首都圏にはないリラックスした雰囲気とリゾート地のようなおおらかさもあります。
これからはそうした横浜の知られざる名所やほかにはない特徴を掘りおこして広くアピールしていく必要があると考えています。
近年、横浜みなとみらいでは日系および外資系ブランドの素晴らしいホテルの開業が相次ぎ、2025年以降もこの動きは続きます。
街としての成熟度が高まり、この地に大型イベントや観光で世界中からお客さまをお招きする準備が着々と整ってきた中、横浜が東京に並ぶ国際都市となるための一翼を担うホテルとして、今後も行政や地元企業のみなさまなどと手を携えて尽力してまいります。