株式会社ミナシア
代表取締役社長
下嶋 一義 氏
経営統合により新たな挑戦をする飛躍の年へ
2025年を迎え、改めて私たち宿泊業界の役割と可能性について深く考えています。旅行業界全体がインバウンド需要の拡大によって活気を取り戻す中、宿泊業界も好調な業績を維持しており、弊社も過去最高益を達成することができました。
一方で外資系ホテルチェーンの進出が加速し、業界全体の競争はますます厳しくなると予想されます。このような環境下で私たち国内のホテルがどのように差別化を図り、お客さま、従業員、地域社会、そしてオーナー様から「選ばれる存在」になれるかが問われています。
私たちの強みはおもてなしの精神を基盤とした「アットホームなサービス」と、それぞれの地域に根ざした個性を取り入れた「おらが町プロジェクト」にあります。一つひとつのホテルが地域の文化や魅力を取り入れ、お客さまにとって唯一無二の体験を提供することが、外資との差別化に繋がると考えています。
また、従業員が誇りを持てる職場環境づくりも重要です。働きがいのあるホテルは、より良いサービスを提供し、結果として業界全体の成長を牽引する存在となります。
昨年、私たちはポラリス・ホールディングスとの経営統合を果たし、経営基盤を一層強化しました。これは新たな挑戦を可能にする大きな一歩です。今年は統合のシナジーを最大化し、グループ全体としてさらなる成長を目指すとともに、業界全体の活性化に貢献していきたいと考えています。