公益社団法人国際観光施設協会
会長
鈴木 裕 氏
ウェルネスの国ジャパン
昨年は大谷 翔平さんの活躍で日本に世界の注目が集まりましたが、それだけでなく身近に海外からの人材、お金も流入してきているように感じます。世界が分断されつつあり混迷の度を深めているなかで世界の目が日本に向いて来ている気配を感じるのです。
世界は消去法により今まで見過ごしていた東アジアにおける日本の価値を再認識した感があります。コロナ明けの西欧・アジア地区からのインバウンドの爆発的増加がその流れを加速しています。
一方、世界は物質的刺激を求め続ける社会から体と心の健康を求めるウェルビーイングの社会へと移行しており、日本にそのヒントを求めに来ているように感じます。インドまでは理解したウェルネスビジネスにとって、美しくも悲しい文化を持つ日本の五感+αの世界は大きなターニングポイントとなるのかもしれません。
正月気分でそんなことをつらつら考えていると、日本のウェルネスが世界に穏やかさを取り戻すきっかけとなることも夢ではないように思えてきました。