株式会社神戸ポートピアホテル
代表取締役 社長執行役員
中内 仁 氏
地域の魅力と共に築く新たな価値
昨年はコロナ禍からの回復が結果として見えてきた1年となりました。多くの企業さまや団体さまの集い、個人の祝祭事など、コロナ禍前の賑わいが戻ってきたように感じています。
全客室のインターネット環境を増強し、エグゼクティブフロアのクラブラウンジの改装や新スイートルームの増設、カウンターが特等席となるカジュアルなフレンチ店をオープンさせました。
時代の進化によって変わるニーズやインバウンド需要の高まりに対応するため、設備やサービスに工夫を凝らし、知恵を集めて新しい価値を生み出そうとしています。
2025年は阪神・淡路大震災から30年となる年です。JR三ノ宮駅前の再開発も進み、この春にはウォーターフロントに新アリーナが完成予定、大阪・関西万博の開催に合わせて神戸空港に国際チャーター便が就航するなど、人の賑わいや経済の輝きを取り戻すきっかけになると期待しています。
また、神戸は瀬戸内の玄関口でもあり、瀬戸内国際芸術祭も開催されることから、瀬戸内との連携も強化し、兵庫や神戸ならではの「食」「景色」といった魅力を生かして地域を盛り上げることにも寄与してまいります。
そして、地域に息づく歴史的で文化的な既存資源を活用した取り組みや、中期計画での客室改修など当ホテルの開業50年に向かって設備を整えることにも着手し、未来へ向かって飛躍となる年にしたいと考えております。