株式会社JR四国ホテルズ
代表取締役社長
藤本 聡 氏
先を読む力で荒波を乗り越える
弊社は四国を中心に8ホテルを運営しています。昨年は高松のホテルを中心に旺盛なインバウンド需要や高単価戦略が奏功し、計画を上回る業績を残すことができました。
私自身は長年関わった鉄道事業から、昨年6月に初めてホテル事業に携わることになりました。まだ数カ月の経験ながら強く感じていることが、ホテル業界は今大きなチャンスと大きな危機が混在しているということです。
空前のインバウンド需要という強いフォローの風、これまで経験したことのない人手不足や急激な物価高騰という強いアゲインストの風、そして今後避けて通れないDX化による省人化、効率化の波。短期的には利益は生み出せると思いますが、この状況を中長期的な視点で素早く判断し、しっかりと舵取りをしないとフォローの風がやんだ時点で転覆しかねない状況にあると感じています。
今年は業績が好調な間に弊社の強み、弱みをしっかりと見極め、メリハリをつけた施策を実行することで、大阪・関西万博や瀬戸内国際芸術祭の需要をしっかり取り込むとともに、課題を先取りして解決する年にしたいと考えています。
国内やインバウンドのお客さまだけでなく、地域の皆様にも選んでいただけるホテルとなるとともに、従業員一人ひとりが、誇りとやりがいを持って働くことのできるホテルになりたいと考えています。