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ホテルデータファイル 月刊ホテレス

インバウンド需要&高単価戦略で客室売上は再び2ケタ成長に、月刊ホテレス・ホテル客室稼働率調査24年9月速報

2024年11月01日(金)
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 小誌・月刊ホテレス独自調査「全国ホテル客室稼働率」の2024年9月結果がこのほどまとまった。今回、全国109ホテルの平均客室稼働率は78.5%(前年同月77.2%)、ADRは15,393円(同13,840円、11.2ポイント増)、RevPARは12,084円(同10,684円、13.1ポイント増)となった。
 
 8月時は台風や南海トラフ注意報発令による影響を被ったが、9月時はその繰り越し需要が発生し、RevPARでは再び2ケタ成長に転じた。稼働率では本調査区分14エリアのうち北関東・東京フルサービス型・甲信越&北陸の3エリアにて前年同月を下回ったが、ADRでは東北・南関東・東海・京都・沖縄を除く9エリアにて2ケタ成長を果たし、続くインバウンド需要および高単価戦略が現在の好調さを牽引していると見られる。
 
 また、各ホテルからは「大型団体の受け入れもあり、先月から続いた台風などの悪天候の影響も多いと考えられる」、「オンハンドは好調であったが、イレギュラーな事由でキャンセルになった際のリカバリーに苦戦」、「団体実績は昨年を下回るもFIT(OTA)で大きく上回る」などのコメントが寄せられた。
 
〈用語解説〉
OCC(Occupancy Ratio):客室稼働率
●ADR(Average Daily Rate):1日1室当たりの客室平均単価
RevPAR(Revenue Per Available Room):1日1室当たりの客室売上高
RevPARは客室販売における最重要指標、RevPAROCC×ADRで算出
(例:客室稼働率50%×ADR 20,000円=RevPAR 10,000円)
 
〈調査区分〉
北海道、東北、北関東、東京フルサービス型、東京宿泊主体型、南関東、甲信越・北陸、東海、近畿(京都・大阪含む)、京都、大阪、中四国、九州、沖縄の全14エリア
 
〈算出条件〉
●今回の数値は小誌・稼働率調査において「該当月および前年同月」の「客室稼働率およびADR」の計4項目すべて回答のあるホテルのみを用いて算出。そのため、開業1年未満のホテル、前年同月に休館したホテルなどは含まれず。
 
〈備考〉
小誌「月刊ホテレス」2024年12月号では連載「全国都市別ホテル客室稼働率」にて、24年9月の速報値(計426ホテルの都市別平均値)を掲載。
 
―――
文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp

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