IHG・ANA・ホテルズグループジャパン合同会社の CEO兼 IHGホテルズ&リゾーツ 日本&マイクロネシア マネージングディレクター、アビジェイ・サンディリア氏(左)、HMIの代表取締役社長 比良竜虎氏
IHGホテルズ&リゾーツ(国内運営会社:IHG・ANA・ホテルズグループジャパン合同会社、代表: CEO兼 IHGホテルズ&リゾーツ 日本&マイクロネシア マネージングディレクター、アビジェイ・サンディリア、以下IHG)と、ホテルマネージメントインターナショナル㈱(代表取締役社長 比良竜虎、以下HMI)は、このほど事業締結に合意し、3ホテル(総客室数539室)を「ANAクラウンプラザホテル」にリブランドすることを2024年8月28日に発表した。
2026年上半期までに、大規模な改装やIHGによる約2年間の人材トレーニングを経て「ANAクラウンプラザホテル高知(現・ザ クラウンパレス新阪急高知)」、「ANAクラウンプラザホテル知立(現・ホテルクラウンパレス知立)」、「ANAクラウンプラザホテル浜松(現・ホテルクラウンパレス浜松)」としてリブランド開業する。各施設は宴会場を有し、ブライダル需要にも応えてきたフルサービス型で、客層はビジネスやレジャーなど幅広い。今回のリブランドにより、国内で20軒、世界で400軒以上を展開しているクラウンプラザホテルのネットワークに加わることで、特にMICEの需要拡大が期待できるという。
国内に7ブランドのホテルや旅館を43軒展開しているHMIは、今春、マリオット・インターナショナルと事業締結し、7ホテルのリブランドを発表している。本件と併せて10ホテルをグローバルブランドにリブランドする。さらに今後、10軒ほど同様のリブランドを図るとしている。
代表取締役社長の比良竜虎氏によると、「顧客や展開地域が異なるそれぞれのグローバルチェーンとの提携であり、今後もこうした戦略的なリブランドは検討している」ほか、2023年2月にはインド共和国ウッタルプラデーシュ州政府と、投資額1300億円規模・30件のホテル開発投資の基本合意を交わしている。日本政府が表明している2030年にインバウンド6,000万人を実現するためには、インドからの誘客がカギとして「インドの人口14億人中、海外旅行が可能な約6億1,000万人はターゲットととらえている。この度の3ホテルはANA就航の空港があることも選定理由の一つ」。
一方、IHGは、日本国内に8ブランド(インターコンチネンタル、シックスセンシズ、キンプトン、ANAクラウンプラザ、ホリデイ・イン、ホリデイ・イン エクスプレス、ホテルインディゴ、voco)、47ホテル、約14,000室を展開している。また、インドに50軒以上のクラウンプラザホテルを展開。そうした背景からこの度の締結に至ったとも言える。今後は日印の相互送客を見込んでいるほか、ロイヤリティプログラムを通じた顧客獲得を目指すとしている。
CEO兼IHGホテルズ&リゾーツ 日本&マイクロネシア マネージングディレクターのアビジェイ・サンディリア氏は「3ホテルのリブランドは、IHGのブランドの魅力、グローバルな企業価値、そしてANAとの協力関係のもと日本でのビジネスを国内でサポートする強固なチーム力を反映している。HMIとのパートナーシップを通じて、これらのホテルをエキサイティングな次のステージへと創造していく」と、意欲を示した。