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ラグジュアリー・レポート       

ザ・ペニンシュラ東京「ヘイフンテラス」魅惑の世界     

2024年08月08日(木)
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ヘイフンテラス個室
ヘイフンテラス個室

世界中の美食家たちの聖地
 
 いまから40年ほど前でしょうか?旅好きの日本人の間で熱狂的な人気を誇ったのが「ザ・ペニンシュラ香港」です。私も当時は1年のうち2、3回はここを目指しましたとも!そして、世界中の美食家たちが訪れるチャイニーズレストラン「スプリングムーン(嘉麟楼)」でディナーをいただくのがお約束。ここは福臨門酒家、陸羽飯店と並ぶ、我ら香港好きの日本人の食の聖地でした。
 オリジナルのXO醬をお土産にすることはもはや社会現象?というぐらい、香港を旅する人にとってのお約束。食通のクライアントにこれを差し上げるとその後の仕事が大変スムースだったことを覚えております(笑)。


 

ヘイフンテラスオリジナルXO醤
ヘイフンテラスオリジナルXO醤



古き良き蘇州を感じる「ヘイフンテラス」
 
 それが2007年「ザ・ペニンシュラ東京」がザ・ペニンシュラホテルズの8番目のホテルとして開業。ホテル内に「スプリングムーン」の姉妹店として「ヘイフンテラス」がオープン。香港まで行かずとも、いつでもあの味が楽しめる!とファンは大喜びしたものです。
 はじめて「ヘイフンテラス」に足を踏み入れたときの感動は忘れられません!中国、蘇州の古典庭園をテーマに、東京の中に伝統的な中国の素材と現代のエッセンスを融合させた唯一無二の世界観。古き良き蘇州の香りを漂わせる石畳の床、観葉植物が溢れる気のいい空間にはアンティークの鳥かごや陶器の調度品などが飾られ蘇州を旅した気分になりました。

鳳凰が幸せを運んで来る場所
  
 ちなみにザ・ペニンシュラホテルズでは、香港・東京・上海・北京の 4 軒の中国料理レストランを姉妹店と位置付けており、「ザ・ペニンシュラ香港」のDNA を受け継いだ、伝統的な王道の広東料理を提供しています。本社に各ホテルの中国料理レストランを統括するスタッフがいて、全ホテルの味を同水準に保っているのです。レストランの名前はそれぞれ伝説上の生き物として縁起が良いとされる、麒麟や鳳凰、一角獣などが使用されています。ヘイフンテラスの名前の由来はヘイフンテラス(起鳳臺)=鳳凰が飛び立つテラスという意味合いがあり、中国では昔から鳥が幸せを運んでくると信じられていて、大切にされてきました。ここは鳳凰が幸せを運んでくる場所なんですね。

点心も楽しめる美味なランチ
 
 先日、東京の街が絵画のように眺められる個室でランチをいただきました。まず箸休めとして運ばれてくるのが、ヘイフンテラス特製の豆板醬とくるみの飴炊き。またリクエストベースで、ヘイフンテラス特製XO醤もあり(別途料金)、これ、シャンパンにすっごく合います。キンと冷えたザ・ペニンシュラオリジナルのシャンパンとの相性もばつぐん。XO醤は中国の高級食材である、干し貝柱、干し海老、金華ハムが贅沢に入った調味料の最高峰。唐辛子の分量も香港のものよりも控えめで、塩漬け魚も使われていないので、食べやすくこれだけでひとつの料理のように完結された美味しさです。くるみの飴炊きは食べるとはじけるような軽さ、上品な甘さが広がりお箸が止まりません。これをおやつにしている丸の内OLも多いそう(笑)。また、XO醤の辛味のあとに、くるみの飴炊き・・と交互にいただくのが最高!そしてこの二つはもちろん私はお土産に持ち帰ります。XO醤は自宅でお豆腐にかけても、海老やイカを炒めたり、野菜炒めに使うだけで、レストランの味に早変わりする魔法の調味料。もちろんランチのコースは前菜からしみじみ美味しい。この日私がいただいたのは、広東式焼き物前菜盛り合わせ、ズワイガニや鹿児島産黒豚などを使った季節の点心、アグー豚や無花果、セロリ入りの蒸しスープ、ミル貝やハタの香り炒めなど、「スプリングムーン」でいただいているよう。〆の牛バラ肉のスープ香港麺を食べたときには、ああ、香港にいる!と感激でした。
 
 ランチタイムには日比谷公園と皇居外苑の緑豊かな風景が楽しめて、点心師による点心メニューが食べられるのもうれしい限り。ディナータイムには、内堀通り方面からの車のライトが幾重にも重なり、幻想的な雰囲気です。ここは東京マダムたちの大好きな場所というのもうなづけます。特別な食事会にはキッチン内にひとつしかないシェフズテーブルをぜひリザーブしてください。シェフの料理の味はもちろん、キッチン内で調理する音、匂いなどライブ感を肌で感じられるのも醍醐味です。
 
人生で一度は食べたい「ヘイフンテラス特製 月餅」
 
 そして!絶対のおすすめが、ザ・ペニンシュラの代名詞「ヘイフンテラス特製 月餅」。特徴的なカスタード餡で知られ、まさにペニンシュラの秋の風物詩で、食通の間で絶大な人気を誇っています。1986 年にザ・ペニンシュラ香港の中国料理「スプリングムーン」のシェフが考案したレシピをいまに受け継ぐ伝統の味。今年も 9 月 17 日の中秋節に向けて、「ヘイフンテラス特製 月餅」(4 個入りと 8 個入り)が販売されます。私ももちろん予約して、大切な方への贈り物にしています。香港からのレシピを東京の「ヘイフンテラス」の点心師がしっかりと受け継ぎ、心をこめて丁寧に作る自家製月餅は、北海道産の発酵バターを使用したしっとりとした生地に、アヒルの塩漬け卵黄やカスタードパウダーなどを混ぜた餡の程よい甘さもたまりません。なめらかで口の中で溶けるような上品な味わいで、この月餅を食べるともう他の月餅は、食べれない、そんな世界いち美味しいチャイニーズスイーツなんです。

発売期間:2024年8月17日~9月17日
価格:4個入 4500円 / 8個入 8400円
※ ともに税込み料金。要冷蔵 / 配送不可。店頭販売には数に限りがございますので、事前予約を推奨します。
※ 売り切れ次第終了させていただきますのでご了承願います。

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販売場所 ご予約・ お問合せ        ザ・ペニンシュラ東京 ヘイフンテラス Tel: 03 6270 2888
heifungterraceptk@peninsula.com          
 
●ヘイフンテラス オリジナル XO 醤  / 価格: 1 瓶(200g) 6,480 円(税込)
 
ヘイフンテラス 店舗データ>※月曜日定休
■電話番号 03 6270 2888
■コース ランチコース 7,800 円~/ ディナーコース 21,000 円~他アラカルトも有。
■個室 個室① 最大 6 名個室料 ランチ13,000 円/ ディナー 20,000 円個室② 最大 8 名個室料 ランチ 18,000 円/ ディナー 26,000 円個室③ 最大 12 名個室料ランチ 25,000 円/ ディナー 32,000 円シェフズテーブル 最大 6 名個室料 ランチ 35,000 円/ ディナー 42,000 円※上記価格は全て税サ込料金


 

ヘイフンテラス 料理長 小室雄亮氏
ヘイフンテラス 料理長 小室雄亮氏

グランド ハイアット東京など広東料理店で研鑽を積み、2019 年、ザ・ペニンシュラ東京の中国料理「ヘイフンテラス」の副料理長として入社。2024 5月に料理長として就任。ザ・ペニンシュラ香港の伝統を守りながら独自の広東料理のメニュー開発にも臨む。

(イメージ)点心マスタークラス
(イメージ)点心マスタークラス

◎点心マスタークラス: 肉や餡の入った饅頭(包子=パオズ)の作り方をヘイフンテラスの点心師と一緒に学ぶクラス。蒸したての饅頭で自宅で飲茶を楽しんだり、家族の誕生日を桃饅頭でお祝いしたり…様々な楽しみ方ができます。
 

◆ 開催曜日: 水曜日、木曜日、日曜日
◆ 開催時間:16:00-レクチャー / 17:00-ディナー
◆ 場所: 2 階 「ヘイフンテラス」
​◆ 人数: 2-4 名料金 お一人35,420 円(税サ込)
◆ 食事: 6 品コース中国茶付きギフト: 「ヘイフンテラス オリジナル XO 醤」
◆ ご予約:TEL: 03 6270 2888 / E-mail: diningptk@peninsula.com
※12 歳以上よりご予約可。※7 日前までの要予約。7 日前以降のキャンセルは 100%の料金がかかります。

最後に ~ 東京の"灯籠"のような存在

 
今年の9月で開業17年目を迎えるザ・ペニンシュラ東京。皇居外苑と日比谷公園に面していて、銀座まで、また日比谷のシアターディストリクトにも徒歩圏内という最高のロケーション。日本の文化や美意識が詰まったインテリアも素晴らしい。また家族経営のワンオーナーホテルならではの、独自のプログラムやマネジメントに加えて、真心のこもったきめ細かなホスピタリティも最大の魅力です。美しい建築デザインは日本の灯籠をイメージして建てられたそう。先日宿泊した際、東京宝塚劇場から歩いて帰る途中、ザ・ペニンシュラ東京の輝きを見上げながら、ここはまさにみなの心を灯し、温かく包んでくれる東京の灯籠のような存在のホテルだと思ったのでした。

文:ホテルジャーナリスト 松澤壱子

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