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三菱地所ホテルズ&リゾーツ、銀座で3軒目のホテルを開業

「ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目」飲食施設はアクアプラネットが展開、日本の洋食とスナックではGINZA POPを訴求

2024年05月31日(金)
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 三菱地所ホテルズ&リゾーツ㈱(本社:東京都千代田区、取締役社長:大島正也)は、首都圏エリアで6店舗目、銀座エリアで3店舗目となる「ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目」(東京都中央区銀座6-16-14)を2024年5月30日に開業した。
 銀杏並木が象徴的な昭和通りに面した銀座6 丁目(旧・木挽町周辺)は、歌舞伎座、築地場外市場、主要百貨店やブランド店の並ぶエリアにもほど近く、最寄り駅の東銀座駅は羽田空港・成田空港から電車やバスでアクセス至便な立地。建物の外観は季節の変化とともに色づいていく銀杏の葉と調子を合わせた「黄金色」を差し色としており、足元には、季節の移ろいとともに花を咲かせる草木を添え銀杏並木とともに街を彩るとしている。
 専務取締役 水上義之氏は、いまやホテル激戦区となった木挽町への出店について、展開している3軒のフルサービスのノウハウを生かすとしている。目標は2030年代には1万室とし、そのためには1都市でのマルチブランドの出店が不可欠と今後の方向性を述べた。
 

三菱地所ホテルズ&リゾーツ専務取締役 水上義之氏
三菱地所ホテルズ&リゾーツ専務取締役 水上義之氏
プロジェクト推進部部長の椋木浩平氏
プロジェクト推進部部長の椋木浩平氏
ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目の小林義和総支配人
ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目の小林義和総支配人

ホテルのコンセプトはGINZA POP
 ブランドコンセプトについて、プロジェクト推進部部長の椋木浩平氏は、銀座という街が世代を超えて魅力を創造し続けたことに敬意をこめて、「GINZA POP」とした説明。「歴史・文化におけるPOP(=誕生する)」と「デザイン・パターンにおけるPOP」の両方の意味が込められており、伝統や文化を守りつつも時代の変容や西洋文化を受け入れ、融合しながら新たな文化を創造することで常に時代の中心であり続けてきた、レトロとモダンが共存する「銀座」の歴史をホテルの外観・内観の色合いやデザインで表現した」という。
 ホテルエントランス(1F)およびフロント・ロビー(2F)は、外観と同じく銀杏の「黄金色」を取り入れ、葉が舞い降りる様子を斜めのラインで表現した。ロビーの一角に構えたセルフレジのショップ「SNACK&DRINK STATION」は24時間購入できる。
 客室(3~15F)は、歌舞伎座の定式幕の色(柿色=赤、萌葱色=緑)を取り入れ、地域とのつながりを表現。大正から昭和初期に流行した太めのシルエットや丸みを帯びたデザインを客室の家具や床の模様に採用し、レトロとモダンを融合させたインテリアを作り上げた。柿色の客室は主にツインルーム、萌葱色の客室はダブルルームと、モダンで機能性の高いデザインになっている。
 B1Fには宿泊者専用の大浴場(無料・営業時間:15:00-25:00、06:00-10:00 ロッカー完備))を設けた。利用の際は客室からパジャマ、スリッパでホテル館内を移動できる。各客室にもバスルーム(一部バスタブあり)を完備している。 
 ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目の小林義和総支配人によると、「6月の予約状況は稼働率60%、うち9割がインバウンド。初年度のADRは2万6,000~3万5,000円を見込んでいる」という。
 

アクアプランネット常務取締役の山崎 剛氏
アクアプランネット常務取締役の山崎 剛氏

日本の洋食とスナックが楽しめるホテルに
 1Fには、宿泊者の朝食対応も行なう Restaurant「洋食屋 銀座ランプ亭」を設けた。コンセプトは「洋食は和食」。運営するのはこれまでも三菱地所の商業施設で、多彩な飲食店を展開してきた㈱アクアプランネット。同社常務取締役の山崎 剛氏は「銀座が明治7年に85基のランプが灯ったことから店名を〝ランプ亭〟とし、店内も時代の移ろいが感じられるような内装を施しています。オムライス、メンチカツ、ナポリタン…といった世界にはない日本独自の洋食で、朝食対応から、ランチ、夜は×酒場として訴求」。2階のスナック「Bar 木挽町クラブ」はカウンター19席。敷居が高いとされるスナック体験を、地元サラリーマンとインバウンドが一緒にカラオケに興じるなんてシーンもあるかもしれません」と、インバウンド需要も見据えたアクションを試みるとしている。
 明治の文明開化を起点に発展を遂げた日本の「洋食」は日本独自の食文化の一つ。ゆかりのある銀座から、日本人好みに発展した「洋食」を発信するという。

デラックスツイン(35.8㎡、1室)1~3名まで滞在可能。大きなクローゼットやソファーセット、仕事もできるデスクを備え、暮らすように滞在できる
デラックスツイン(35.8㎡、1室)1~3名まで滞在可能。大きなクローゼットやソファーセット、仕事もできるデスクを備え、暮らすように滞在できる
銀座ランプ亭は昭和通りに面した角に位置。ランチやディナーは近隣のワーカーでにぎわいそうだ
銀座ランプ亭は昭和通りに面した角に位置。ランチやディナーは近隣のワーカーでにぎわいそうだ
朝食7:00~10:00(最終入店、1名3,000円)で提供。インバウンド用に「納豆の食べ方」動画で解説するなど、日本の食文化の伝達にも寄与していく。提供する和・洋食はブッフェ形式、加えてオーダー式おにぎり(具材10種以上)も用意
朝食7:00~10:00(最終入店、1名3,000円)で提供。インバウンド用に「納豆の食べ方」動画で解説するなど、日本の食文化の伝達にも寄与していく。提供する和・洋食はブッフェ形式、加えてオーダー式おにぎり(具材10種以上)も用意
スナックは日本独自に発達したバーの形態。「木挽町クラブ」はホテルの中にあるので、スナック初心者も気軽に楽しめる(営業時間:月~金:20:00~23:00(L.O.22:30) 土日祝:20:00~22:00(L.O.21:30))
スナックは日本独自に発達したバーの形態。「木挽町クラブ」はホテルの中にあるので、スナック初心者も気軽に楽しめる(営業時間:月~金:20:00~23:00(L.O.22:30) 土日祝:20:00~22:00(L.O.21:30))


環境への配慮と安全性で「街ともてなす」
 また同施設の環境への対応については、ファサード面に Low-e 複層ガラス、堀の深いPC外装にて、外皮性能の向上を図っている。一部内装材に余剰資材を利用し、資材ロスの削減、資源循環にも試みている。また、高効率機器の採用や全熱交換器の導入、人感センサー、LED照明による省エネ、太陽光発電設備による創エネ、節水型器具を採用するなど「SDGs」に取り組み。空調室空気をカスケード利用し、非空調室の環境にも配慮することで快適性、COP向上に寄与している。
 
 
 
■ザ ロイヤルパークホテル 銀座6丁目 施設概要
 https://www.royalparkhotels.co.jp/the/ginza6/
所在地: 東京都中央区銀座6-16-14
施設構成: 客室(273室)、レストラン:洋食屋「銀座ランプ亭」(84席)、「Bar 木挽町クラブ」(19席)、大浴場、ショップ、コインランドリー、製氷機、自動販売機など
敷地面積:1,126.99㎡(約340.91坪)
構造・規模: 地上15階、地下1階
事業主: 芙蓉総合リース㈱、ヒューリック㈱
施 工: 大成建設㈱
設 計: ㈱三菱地所設計
運 営: 三菱地所ホテルズ&リゾーツ㈱
アクセス: 東京メトロ・都営浅草線「東銀座」駅(4・A1出口) 徒歩約3分、東京メトロ「銀座」駅(A3出口) 徒歩約6分
 

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