デラックスシアタールーム、全客室で源泉かけ流しの温泉を楽しめる
アルピコホテルズ株式会社(本社・長野県松本市)は6月1日、運営する「上高地ルミエスタホテル」(長野県松本市)を今シーズンの営業開始に併せリニューアルオープンする。
昨年11月のシーズン営業終了より改装に着手し、約半年間の期間をかけて客室を中心にリニューアル。同ホテルの大規模改装は2014年以来となり、「上高地は世界に誇ることのできる財産」との思いのもと高級・高品質の追求、施設老朽化への対策、雇用面の向上を狙いとする。
総客室数は改装前の38室から25室へと転じ、一部のツインルーム(24・28㎡)を倍の広さへと拡張させ、2室のラグジュアリーシアタールーム(56㎡)や2室の和洋シアタールーム(56㎡)、5室のデラックスシアタールーム(48㎡)を新設。また、ツインルームの一部を7室のスーペリアツインルーム(24㎡)として内装面を整えた。
ゲストからのリクエストをもとに全室に個別空調を完備させ、客室からの自然の光景を楽しめるよう窓際にソファーや椅子を配置。一部の客室では浴室のスペースを拡張し、浴室からも景観を楽しめるよう窓を新たに備えるなど工夫を施した。
2階に宿泊者専用のバーラウンジ「Bar Le Ciel Étoilé」(全11席、48㎡)を新設し、天井は上高地の山々をイメージしたデザインであり、同エリアならではのオリジナルカクテルを提供する。
このほか、同階にギャラリーコーナーを新たに設け、同ホテルに保管されている上高地登山黎明期の写真や、地域の歴史や絵画、動植物などの写真を展示予定である。
同ホテル 総支配人の関口 清氏は「観光産業を取り巻く環境はコロナ後急速に回復していますが、半面、資材・食材・燃料の高騰、観光業の人員不足と課題は山積みです。今回の取り組みは環境省が推進する『松本・高山Big Bridge構想』や、上高地エリアを含めた世界水準の国立公園を目指す取り組みの一翼を担えればと考えています。併せて、アルピコグループの経営理念にもある『楽しさ・ときめき』を提供し続けるホテルとして、スタッフ一丸となり新たに進化したホテルでゲストをお迎えいたします」と述べる。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp