一般社団法人全日本ホテル連盟(本部・東京都千代田区)は5月10日、会員ホテルの2024年4月客室利用率の調査結果を発表した。回答ホテル数は223軒の協力ホテルのうち122軒、調査結果は速報値となる。
同調査によると2024年4月の全国平均は82.2%、前年同月80.0%と2.2ポイント増の結果となった。
4月の全国平均はコロナ禍前の2019年水準に迫る結果となった。月初は春休みのレジャー需要、桜の開花が若干遅れたことにより好影響に連なるコメントが全国的に多かったという。しかしながら、後半のGW前の落ち込みが大きく、月末に近づくにつれ徐々に減少していき、日並びの悪さも相まって集客が伸び悩んだ。
エリア別では引き続きインバウンド需要により、関東エリアおよび近畿エリアでは前年を上回る数値となり、東京都内・大阪府内ではいずれも前年を5ポイント以上超えることとなった。東京都内ではADRが高騰し、4月度として過去最高の売上を更新したホテルが多くあったと述べる。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp