堺市・百舌鳥(もず)古墳群
堺市は大阪府の中央南西部に位置し、歴史は古く、石器時代を経て、1600年ほどさかのぼる 300~500年前の古墳時代から栄えてきた。近世には、刃物などのものづくりが発展し、貿易の出入口としても栄えた。しかし当市の象徴は、なんといっても世界最大の古墳である。その規模は広さ・高さとも格段のスケールであり、エジプトや古代中国の大王の墓を大きく上回る。古墳の陵域は47万㎡で、甲子園が 70入る広大さである。古代史的には、百舌鳥(もず)古墳群と呼ばれ、巨大古墳の周辺には、近親者や従臣たちの古墳など 19基が残されている。しかし、この巨大古墳は古くから「仁徳天皇陵」といわれてきたが、最近の研究では古墳が造られたのは 500年代と推定され、年代が新しく、その真偽については謎に包まれている。しかしその巨大さと存在は益々神秘さを深め、観る人々を圧倒している。
府民分配所得は全国第4位
大阪府の面積は1905.3㎢で全国 46位と、東京都より小さく、香川県より大きい。人口は 878.4万人で全国第 3位。愛知県より大きく、神奈川県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.6%、15~64歳の生産年齢人口は 61.4%、65歳以上の老年人口は 27.0%で、全国と比較すると、15~64歳の生産年齢人口比率が高くなっている。県民分配所得は 27.0兆円で全国第 4位。一人当たり所得は 305.5万円であり、全国で千葉県に次いで 16位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は0.0%、第 2次産業は20.4%、第 3次産業は79.5%で、全国平均と比べると第 3次産業比率が高い。工業出荷額は 16.9兆円で全国第 4位、人口当たりは 191.4万円で全国 33位となっている。
ホテル・旅館の伸び率は平均を上回る
飲食店数は 14年で 5万 913店。内訳をみると、食堂・レストランが 3198店で 6.3%、専門料理店が 13053店で25.6%を占める。その中で多いのはその他の専門料理店の 4486店で 8.8%を占める。次いで日本料理店が 3834店の 7.5%と続いている。そのほか、すし店が 1878店(3.7%)、そば・うどん店が 1941店(3.8%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 6264店(12.3%)、酒場・ビアホールは 1万 1217店(22.0%)と多く、両者で 34.3%を占める。以上のほか喫茶店は 9337店(18.3%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 3811店(7.5%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 3954店である。ホテル・旅館の施設数は 22年で 1572軒、客室数は 12万 2729室で、2012年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 7.7%に対して当県は 34.7%、客室数は全国の 13.8%に対して当県は 63.7%の伸びで、ともに平均を上回っている。
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