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特別企画 マイステイズ・ホテル・マネジメント

テイクオーバーで実感したマイステイズの実力、業績もアップしてスタッフの意識にも変化

【月刊HOTERES 2023年12月号】
2023年12月18日(月)
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現在は「亀の井ホテル奈良」の支配人を務めながら、エリア総支配人として関西地区の5つの亀の井ホテルを統括する髙間 英孝氏。髙間氏に20年以上勤めてきた「かんぽの宿」がマイステイズ・ホテル・マネジメントに譲渡され、亀の井ホテルにリブランドされたことで生じた変化や、スタッフの意識、自身のホテル運営の舵取りについて伺った。



亀の井ホテル奈良 エリア総支配人

髙間 英孝 氏

■かんぽの宿で20年マイステイズに転籍しさらにキャリアアップ
 
 大学卒業後、当時の特殊法人簡易保険福祉事業団が運営する「かんぽの宿」に就職した髙間氏。新潟県で現場を経験した後、約20年間は本社に勤務して主に予算の作成や決算など会計回りの業務を担った。その後、「かんぽの宿奈良」へ赴任。総支配人の次席となる支配人に就任した。
 そして2022年4月、「かんぽの宿」が新オーナーに譲渡され、運営主体がマイステイズ・ホテル・マネジメントに移行。そのタイミングで髙間氏もマイステイズ・ホテル・マネジメントに転籍する。配属されていた「かんぽの宿奈良」は、2022年7月に「亀の井ホテル奈良」にリブランドされ、支配人として現場の総指揮を取るようになったほか、現在では、奈良県の「亀の井ホテル大和平群」、兵庫県の「亀の井ホテル有馬」と「亀の井ホテル淡路島」、和歌山県の「亀の井ホテル紀伊田辺」という関西五施設を統括するエリア総支配人に就任した。
「現在は、奈良の支配人として足元にある課題解決に取り組みながら、エリア総支配人としてコスト管理等、統括する施設の問題などを現場の支配人と一緒に考えていく役割を担っています」。
 
■亀の井ホテルへのリブランドで経営目標が明確に
 
 施設の運営がマイステイズ・ホテル・マネジメントに変わり、「亀の井ホテル」にリブランドされたことによってさまざまなことが大きく変化したと髙間氏は語る。
 従前は日本郵政の施設だったので、運営も金融業のシステムにのっとったかたちで進められていた。ホテル業でありながら、さまざまな書類を作成しなければならないなどの作業が多く、日々事務処理に追われていたという。
「マイステイズ・ホテル・マネジメントの運営になってからは、事務作業が低減してお客さまの方を向いて仕事ができるようになりました。
 また、かんぽの宿のお客さまはメンバーズカード会員が中心だったので、それに向けた営業をしていましたが、亀の井ホテルになってからはOTA含めて新たなお客さまを獲得できるようになりました。逆に言うと、それまでホテル業として基本的なところができてなかった部分もありました。それを正して基礎からきちんとやり直したら、新しいお客さまも来てくれるようになりましたね」。
 宿泊の販売価格を決めるシステムも変更。従前の平日料金と週末料金を固定したフラットレート方式から、状況に応じてフレキシブルに価格を変えるダイナミックプライシングとなった。
「かんぽの宿は公共的な位置づけでもあったので、分かりやすく宿泊料金を設定していました。ですから料金が日々刻々と変わっていくという発想がなく、驚くと同時に対応できるかどうか最初は不安に感じたことも事実です」。
 さらに利益率も一から見直された。
「マイステイズ・ホテル・マネジメントでは、計数管理に関しても見方がちがっていました。例えば料理の食材コストも朝食、昼食、夕食と詳細に分けて出すよう指導されました。それまでは厨房の調理部門に任せきりだったのが、現場の人間も一緒に入るように変わり、KPIを細かく指数管理するようになりました。こうした作業で利益を上げるためには数字をより深く見なければならないことを実感しましたね」。

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