■ライフワークバランスがとれる働きやすさがモチベーションアップに
さらにモチベーションを損なうことなく、ライフワークバランスをうまくとりながら活躍できる環境も働きやすさの理由と岩見氏は話す。
「私は入社して9年になりますが、自分の見える範囲では悪いところが見つかりませんね。働きやすい環境だと思います。やればやっただけ認めてくれますし、何よりも会社を良くしていこうという方向性が見えます。それは労働環境についても、福利厚生についても。会社の理解があり、日々の業務は時間通りに終業しますし、休日も規定日数をきちんと消化できていますから。
また、産休や育休についても制度がしっかりしているので、私のチームでも3回目の育休に突入したスタッフもいます。全国に運営施設があるので、家庭の事情などで転勤先の希望を出せたり、さまざまな業務内容があるので仕事の幅を広げられるかもしれません。そうした強みもあります。経営陣もいまいる人に気持ちよく長く仕事を続けてもらえること、一旦離れても戻ってきてもらえる環境をつくることが重要だと認識しているからではないかと思います」。
岩見氏はこれからは仕事を効率化していくことが自身の務めと認識しているという。
「人員不足の中、限られた人材で多くのプロパティに対応できるようにならなければなりません。その一方で現状はメンバー1人当たりが抱える仕事量が多すぎると感じています。
例えばレベニューマネジメントであれば、自動化を進めることも有効でしょう。オートパイロットや、マーケティングと絡めて全体がスムーズに回るような仕組みを作るなど。在庫管理や料金設定は機械に任せて、人は戦略的な部分を担っていれば良いと思っています。ビジネスミックスやチャネルミックスなどをどう変えていくのか、パッケージプランを企画する、プロモーションはどのタイミングで打つかなど。そういったようなところに時間を費やしていけるよう取り組んでいます」。
物事の固定観念を取り払って、現状を切り開いていく姿勢こそがマイステイズ・ホテル・グループ躍進の原動力にちがいないだろう。
特別企画 マイステイズ・ホテル・マネジメント
強いチームは共通の土台を作った上で聞く耳を持ちスタッフの能力を最大限に生かすこと
【月刊HOTERES 2023年12月号】
2023年12月18日(月)