武家屋敷と花の町角館

　濃厚な樹木と重々しく歴史を感じさせる 400年を経た武家屋敷の構えが、江戸・藩政時代の面影を残すまち、角館。みちのくの小京都と呼ばれており、それにふさわしい風情を町全体に漂わせている。
 
　この町は江戸初期の 1620年頃、角館地方を治めていた芦名義勝によって形造られた。現在は合併して、仙北市の一角として仙北平野の北部に位置している。城下の設計としても特徴がある。南北に延びる町の中央に土塁を築いた火除けを設け、武家居住区の内町と町人の住む外町に明確に区分しており、武家町は武士の生活区であると同時に、戦いに備えた城郭を形成している。
 
　またこの地は、花の町としてもよく知られている。町の中央を流れる桧内川、その堤防 2㎞にわたる桜並木は、量感たっぷりな花のトンネルである。平成 2年桜百選に選定された。また、武家屋敷の町並みに沿って、しだれ桜が 400本植えられている。これは 350年前 2代目佐竹義明の正室が京都から3本持参したのがはじまりという。国の天然記念物に指定されている。

面積は全国第６位

　秋田県の面積は 11637.5km2で全国第 6位と、新潟県より小さく、岐阜県より大きい。人口は 95.7万人で全国 39位。和歌山県より大きく、香川県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 9.5％、15～64歳の生産年齢人口は52.7％、65歳以上の老年人口は 37.8％で、全国と比較する
と、老年人口比率が高くなっている。

　県民分配所得は 2.6兆円で全国 40位。一人当たり所得は 271.3万円であり、全国で大分県に次いで 36位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 3.1％、第 2次産業は 23.2％、第 3次産業は73.7％で、全国平均と比べると第 1次産業比率が高い。工業出荷額は 1.3兆円で全国 43位、人口当たりは 130.5万円で全国 41位となっている。

ホテル旅館数伸び率は平均を下回る

　飲食店数は 14年で 5006店。内訳をみると、食堂・レストランが 678店で 13.5％、専門料理店が 1132店で 22.6％を占める。その中で多いのは中華料理店の 478店で 9.5％を占める。次いでその他の専門料理店が 294店の 5.9％と続いている。そのほか、すし店が 224店（4.5％）、そば・うどん店が 170店（3.4％）となっている。
 
また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1339店（26.7％）、酒場・ビアホールは 1126店（22.5％）と多く、両者で 49.2％を占める。以上のほか喫茶店は 220店（4.4％）、ハンバーガーなどその他の飲食店は 100店（2.0％）である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 603店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 515軒、客室数は 1万 5227室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9％に対して当県は▲18.5％、客室数は全国の 11.5％に対して当県は▲ 10.8％の伸びで、ともに平均を下回っている。

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