多賀城市
多賀城市の歴史は古く、縄文時代前期には金堀貝塚があり、晩期には松島湾に近い橋本囲貝塚があり製塩土器を使った塩作りが行われていた。古代の 8世紀に市の北西部の丘陵に多賀城が築かれ、陸奥の国府が置かれ、東北の中心都市として栄えた。奈良から平安時代にかけて、大和朝廷による東北支配の重要拠点として多賀城が創建された。奈良の「平城京」、福岡の「太宰府」と並んで日本三大史跡に数えられ、国の特別史跡として保存されている。城は仙台湾や仙台平野を一望できる丘陵の上に位置し、一辺が 1㎞前後の変形の四角形に塀で囲い、南・東・西に門が開かれていた。ほぼ中央に主要な政務や儀式、宴会などが行われた政府があり、城内には行政事務を執行する役割や兵士の住居が配置されていた。多賀城市では古代の城跡を中心に、季節ごとにイベントが行われている。3月中旬には平安時代多賀城で万灯会が行われていたのにならい、東日本大震災をしのんで 3月 11日に開催されている。7月中旬に多賀城ビアガーデンが JR多賀城駅前で開催、8月にはザ・祭りin多賀城と題して盆踊りが、10月中旬には史跡多賀城万葉祭りと題して「万葉まつり」が行われている。
県民所得全国 14位
宮城県の面積は 7282.3㎢で全国 16位と、熊本県より小さく、岡山県より大きい。人口は 226.8万人で全国 14位。新潟県より大きく、京都府より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.7%、15~64歳の生産年齢人口は 59.6%、65歳以上の老年人口は 28.7%で、全国と比較すると、老年人口比率がやや高い。県民分配所得は 6.8兆円で全国 14位。一人当たり所得は 294.3万円であり、全国で兵庫県に次いで24位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は1.4%、第 2次産業は 23.7%、第 3次産業は 74.9%で、全国平均と比べると第 3次産業比率が高い。工業出荷額は 4.5兆円で全国 24位、人口当たりは 197.8万円で全国 30位となっている。
ホテル・旅館数伸び率は全国平均を下回る
飲食店数は 14年で 9736店。内訳をみると、食堂・レストランが 1082店で 11.1%、専門料理店が 3040店で 31.2%を占める。その中で多いのは中華料理店の 1116店で 11.5%を占める。次いで日本料理店が 785店の 8.1%と続いている。そのほか、すし店が 483店(5.0%)、そば・うどん店が 469店(4.8%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1818店(18.7%)、酒場・ビアホールは 2057店(21.1%)と多く、両者で 39.8%を占める。以上のほか喫茶店は 492店(5.1%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 253店(2.6%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 1106店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 712軒、客室数は 3万 4258室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲17.2%、客室数は全国の 11.5%に対して当県は 8.9%の伸びで、ともに平均を下回っている。
※2010年のホテル・旅館の施設数は、東日本大震災の影響により仙台市以外の市町村が含まれていない。
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