本州最北の小京都弘前
弘前市の中心には弘前城があり、1610年二代藩主津軽信枚によって築城が計画された城下町は、城を中心に街並みが形成されている。城郭の中心には重臣の屋敷があり、その他の家来の屋敷は、二の丸、三の丸に展開し、城の周りは徒町(おかち)、若党町、五十石町など下級武士の屋敷がある。その周りには、親方町などの町人の町がとり囲んでいる。そして城下町の外郭部には寺社が集められ、東に寺町、西には誓願寺、南に大円寺、西に長勝寺、北に八幡宮など33ヶ寺が集まっている。町全体に歴史の雰囲気が残っており、春の桜は正しく、北の小京都を感じさせてくれる。
また、市街地の雰囲気だけでなく、雪国独特のまつりが日本を彩ってくれる。4月には桜まつり、夏の 8月にはねぷたまつり、秋の 10月には菊と紅葉まつり、冬の 2月には灯籠まつりが開催され、弘前地区一帯が幻想の風景につつまれるのである。
県の面積は全国第 8位
青森県の面積は 9645.7㎢で全国第 8位と、岐阜県より小さく、山形県より大きい。人口は 126.0万人で全国 31位。岩手県より大きく、長崎県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 10.4%、15~64歳の生産年齢人口は55.7%、65歳以上の老年人口は 33.9%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 3.2兆円で全国 34位。一人当たり所得は 250.7万円であり、全国で鹿児島県に次いで 45位となっている。産業別構成比をみると、第1次産業は 4.7%、第 2次産業は 20.9%、第3次産業は 74.4%で、全国平均と比べると第 1次産業比率が高い。工業出荷額は 1.7兆円で全国 40位、人口当たりは 135.4万円で全国 40位となっている。
ホテル・旅館の伸びは平均を下回る
飲食店数は 14年で 7034店。内訳をみると、食堂・レストランが 856店で 12.2%、専門料理店が 1385店で 19.7%を占める。その中で多いのは中華料理店の 599店で 8.5%を占める。次いでその他の専門料理店が 352店の 5.0%と続いている。そのほか、すし店が 262店(3.7%)、そば・うどん店が 170店(2.4%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 2105店(29.9%)、酒場・ビアホールは 1612店(22.9%)と多く、両者で 52.8%を占める。以上のほか喫茶店は 458店(6.5%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 174店(2.5%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 609店である。ホテル・旅館の施設数は19年で 613軒、客室数は 1万 9765室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 10.4%に対して当県は▲33.5%、客室数は全国の 10.9%に対して当県は▲ 11.1%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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