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2022年12月16日号 トップインタビュー インターコンチネンタルホテル大阪 総支配人 アレックスポーティアス氏

トップインタビュー インターコンチネンタルホテル大阪 総支配人 アレックスポーティアス氏

【月刊HOTERES 2022年12月号】
2022年12月15日(木)
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Family First.自分にとっては家族と過ごす時間が最も大切だと気づいた

----ご自身のバックグラウンドを教えてください。

 私はイギリスのロンドンで育ちました。15歳のときに父の友人が総支配人を務めていた、ヨークシャーのハロゲイトにあるホテルに家族で出かけた際に、フロント・オブ・ハウスとハート・オブ・ハウス(バック・オブ・ハウス)を見学させていただき、ホテリエの仕事にとても感銘を受けました。その経験から、15歳で将来はホテリエになると決心していました。
 
 1985年にロンドンのクラリッジズ、ザ・コンノート・ホテル、ザ・バークレイホテル、ザ・サボイホテルなどを運営していたザ・サボイグループ・オブ・ホテル&レストランに加わり、ホスピタリティーのキャリアをスタートさせました。5年間のマネジメントトレーニングプログラムに参加して、シェフ、バーテンダー、エンジニアリング、レセプション、ワインセラー、バンケット、プレスオフィスなど、あらゆる部署を担当しました。プレスの仕事では、1988年のセンチュリー・ボール・オブ・ザ・サボイにてダイアナ妃とお会いする機会にも恵まれました。
 
 1993年に香港のフォーシーズンズ・ホテルズ&リゾーツに入社し、その後はカナダのトロント、シンガポール、タイなどのフォーシーズンズで 29年間勤務しました。さまざまな国を巡る中、セイシェル、京都、クアラルンプールでは総支配人を務めました。京都のオープニングは開業準備室から携わり、チームとともに成功に導き、思いが詰まったプロジェクトとなりました。
 
 その後、妻と3人の娘を京都に残して私 1人でクアラルンプールに駐在している最中に、新型コロナウイルスの感染拡大がピークを迎えてしまいました。ホテルが閉鎖されるという事態もありましたし、家族と会うこともできず挑戦が多い時期でした。このままの状況が続くとしたら、自分はどのような身の振り方をすればいいのだろうか。私は現在も過去もいかに自分自身が恵まれていて感謝すべきか見つめ直しました。その結果、私は家族と過ごすために日本に帰る決意をしたのです。
 
 家族と離れている間、激動の変化に対応するために、プレッシャーの中でも活力を維持しようと、自己認識、マインドフルネス、セルフケアを実践し、レジリエンスを自分のリーダーシップに活用し、どのような困難もチャンスに変えました。
 
 フォーシーズンズでキャリアを積み、ホテリエとして成功することができたことに対して私は大変感謝しています。それでも私にとっては、やはり家族が一番大切でした。そう考えていたタイミングで、インターコンチネンタルホテル大阪からオファーをいただきました。
 
 ラグジュアリーホテルであるインターコンチネンタルホテル大阪だけでなく、IHGや当社のラグジュアリーブランド、ライフスタイルブランドの今後の発展に、私の29年間の経験が役立つと感じましたし、さらに成長できる機会に魅力を感じました。2025年に開催される大阪万博に向け期待も高まっています。それが、私がインターコンチネンタルホテル大阪に移動した経緯です。

 

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