日本政府観光局（JNTO）による訪日外客数・出国日本人数の 2022年 8月の推計値がまとまった。訪日外客数は 16万 9800人 COVID-19（新型コロナウイルス）の影響前の 2019年同月比93.3％減となった。
 
　2020年 1月下旬以降の COVID-19の世界的な拡大により、日本を含め多くの国々で感染状況に応じた出入国制限の緩和・強化が繰り返されてきたが、最近では、世界的に緩和の傾向が強まっている。
 
　日本においては、6月から外国人観光客の添乗員付きパッケージツアーの受入れが始まっているところ、8月の訪日外客数は、16万 9800人と5カ月連続で 10万人を上回ったが、COVID-19の影響前の 2019年同月数値と比較すると入国制限の影響等により、93.3%減にとどまっている。

　今後も、各国の感染状況や出入国規制の変化、ウクライナ情勢による航空便への影響等を注視しつつインバウンドの本格的な再開に備えて地域の受入環境整備ともに、きめ細かなプロモーションなどに努めていく必要がある。
 
　市場別では、韓国は 2万 8500人（対 19年同月比 90.8%減）であった。COVID-19の拡大により、日本政府による検疫強化（検査・待機等）、査証の効力停止等の対象となっている。中国は 1万2300人（対 19年同月比 98.8％減）。台湾は、5500人（対 19年同月比 98.8%減）。香港は1300人（対 19年同月比 99.3%減）だった。 東南アジアにおいて、タイは5100人（対 19年同月比 89.7%減）。シンガポールは1800人（対 19年同月比 90.9%減）。
 
　豪州は2700人（対 19年同月比 90.0%減）。カナダは、2000人（対 19年同月比 92.7%減）。米国は、1万5800人（対 19年同月比 86.6%減）だった。　　　
　このほか、出国日本人数においては 38万 6400人（対 19年同月比 81.7%減）だった。

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