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一般社団法人日本ホテル協会、スーパーコンピューター「富岳」を用いた飛沫リスク調査を発表

安全・安心な立食宴会の体験会の開催を機に 「ホテル宴会」の安全性と販売促進を訴求

2022年10月26日(水)
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 一般社団法人日本ホテル協会では、コロナ禍により大幅に減少している立食宴会の需要回復を狙い、専門家によるエビデンスを交えた解説と共に、基本的な感染防止対策を実施すれば「ホテルの立食宴会は安全・安心である」ことを2022年10月21日、帝国ホテル東京で行なわれた「安全・安心な立食宴会の体験会」にて発表した。参加者は経済団体の主要企業ほか、協会会員ホテル、マスコミなどで、体験会を機に正しい知識の浸透を目指す。
 日本ホテル協会によると、適切なコロナ対策を行なった上で行なわれたホテルの宴会ではクラスターが発生したことはなく、また長らく懸念されていた立食形式の宴会についてもホテルでの運営については、宴会場の構造(飛行機内と同様に定期的に喚起される機能が備わっている)上、リスクは十分におさえられるとしている。その根拠として、神戸大学の坪倉 誠教授が理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳」を用いた、宴会場における飛沫感染による調査結果を発表。分析によると「正しい対策がなされていることを前提とすれば、ホテル宴会場での立食利用時のリスクは大きくない」とした。
 コロナの影響で停滞していたホテルの宴会場利用は、近年、婚礼を含む一般宴会や着席式の法人宴会は回復基調にあるものの、コロナ以前の5割程度という。立食宴会に関する懸念を払しょくすることで、全国のホテルでの立食宴会の実施を促進したいとしている。

一社)日本ホテル協会 会長 森 浩生氏(森ビルホスピタリティコーポレーション代表取締役社長)は「ホテル業全体でみると、コロナによるこの2年半の赤字はそれ以前50年間の業界全体の売り上げが相殺されるほどの打撃」と現況を述べた
一社)日本ホテル協会 会長 森 浩生氏(森ビルホスピタリティコーポレーション代表取締役社長)は「ホテル業全体でみると、コロナによるこの2年半の赤字はそれ以前50年間の業界全体の売り上げが相殺されるほどの打撃」と現況を述べた
一社)日本ホテル協会 常任理事・安全防災委員会委員長 原 信造氏は、ホテルの安全対策がしっかりされていることや神戸大学の坪倉 誠教授が発表した実証実験を紹介
一社)日本ホテル協会 常任理事・安全防災委員会委員長 原 信造氏は、ホテルの安全対策がしっかりされていることや神戸大学の坪倉 誠教授が発表した実証実験を紹介
神戸大学 坪倉 誠教授(理化学研究所 富岳コロナ対策プロジェクト飛沫感染チーム)からは、『スパコン「富岳」によるホテル宴会場の感染リスク評価と安心・安全な宴会場に向けた対策提案』が発表された
神戸大学 坪倉 誠教授(理化学研究所 富岳コロナ対策プロジェクト飛沫感染チーム)からは、『スパコン「富岳」によるホテル宴会場の感染リスク評価と安心・安全な宴会場に向けた対策提案』が発表された
ブッフェ台には手指の消毒の設置と実施を呼びかける看板で訴求。また会場内には歓談用のテーブルを多く配置することで、飲食時に密集しないよう促した
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