学問の神様・太宰府天満宮
福岡県の観光入込数は、コロナ前には 1000万人前後を記録していた。県内から6割、県外から4割の比率である。県内観光スポットで全国でもよく知られているのは太宰府天満宮である。このお宮は 901年、菅原道真公が都から左遷されてくるが、僅か 2年後の 903年には同地で死去する。その後都では不吉なことが重なり、道真公の祟りとして恐れられた。このため道真公の御霊を鎮めるため醍醐天皇の命により、左大臣藤原時平が太宰府に下向し、919年道真公墓所の上に安楽寺天満宮を造営し今に至っている。道真公は学問の神様として人気があり、毎年正月には 200万人が参宮する。年間には全国から800万人が訪れる。また、道真公より200年ほど遡る700年代に、大伴旅人が太宰府の長官だった時代、正月に客人を招き邸宅で宴を催し、その席で 32首の梅花の歌を詠んでいる。現在の年号「令和」はその序文から採用されており、太宰府の名をさらに有名にし、全国から注目を集めるところとなった。
県民所得は 14.7兆円で全国第 8位
福岡県の面積は 4987.6㎢で全国 29位と、千葉県より小さく、和歌山県より大きい。人口は 512.4万人で全国第 9位。静岡県より大きく、北海道より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 13.2%、15~64歳の生産年齢人口は58.9%、65歳以上の老年人口は 27.9%で、全国と比較すると、14歳以下がやや高くなっている。県民分配所得は 14.7兆円で全国第 8位。一人当たり所得は 288.5万円であり、全国で山形県に次いで 30位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 0.8%、第 2次産業は 20.6%、第 3次産業は78.6%で、全国平均と比べると第 3次産業比率が高い。工業出荷額は 9.9兆円で全国 10位、人口当たりは 193.2万円で全国 31位となっている。
ホテル・旅館は順調な伸び
飲食店数は 14年で 2万 5082店。内訳をみると、食堂・レストランが 2129店で 8.5%、専門料理店が 6901店で 27.5%を占める。その中で多いのはその他の専門料理店の 2157店で8.6%を占める。次いで中華料理店が 2071店の 8.3%と続いている。そのほか、すし店が 872店(3.5%)、そば・うどん店が1073店(4.3%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 5114店(20.4%)、酒場・ビアホールは 5946店(23.7%)と多く、両者で 44.1%を占める。以上のほか喫茶店は 1779店(7.1%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 1165店(4.6%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 2541店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 1209軒、客室数は 6万 1879室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 10.4%に対して当県は 7.9%、客室数は全国の 10.9%に対して当県は23.9%の伸びで、ともに平均を上回っている。
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