日本各地で100棟以上のシティホテルやリゾートホテル、温泉旅館などを展開する㈱マイステイズ・ホテル・マネジメント。ホテルという構造上、全従業員が一堂に会することがないため、コミュニケーションに大きな課題を抱えていたという。今回は沖縄県・石垣島フサキビーチリゾートホテル&ヴィラズ(以下、フサキ)における「はたLuck®」導入後の変化についてお話しいただいた。
コミュニケーション不足や孤立が離職・人員不足の原因に
岩崎氏「ホテルは複数のレストランを抱えていて、それぞれフロアや営業時間が違ううえに基本的に年中無休です。定休日がある一般のレストランなどと比べてコミュニケーションが不足していると常に感じていました。また、宿泊部門とセットのため組織が大きくなりがちで、トップの考えが現場で働く従業員まで届きにくいことも。会社の考え方がわからなかったり、周りとコミュニケーションが取れずに孤立してしまうことが、従業員が離職する一番の原因かと思っております」
宮島氏「弊社がフサキの運営を委託される前から働かれていた従業員に、弊社の『マイステイズスタンダード』をご理解いただき、浸透させることにも非常に難しさを感じていました。従業員教育の難しさや離職率が高いことは、ホテル業界全体が抱える課題です。その解決には、組織全体でコミュニケーション活性化や教育・訓練によるフォローができる環境を整えていくといった企業としての努力が必要だと考えています」
岩崎氏「そうした中、まずは料飲部門を強化するために『はたLuck®』を導入しました。レストランはいわばホテルの顔、お客さまの満足度を左右する重要な部門だからです。『連絡ノート』機能を使って従業員に日報を書いてもらい、現場リーダーがフィードバックするかたちで運用を始めました」
㈱マイステイズ・ホテル・マネジメント FBマネジメント 部長 岩﨑 浩憲氏
宮島氏「以前はIDとパスワードを使い分けながら従業員に複数のツールを使ってもらっていましたが『はたLuck®』に一本化することによって、ツール管理の負担が軽減されるのではないかという期待も、個人的には大きかったです」
SNS感覚で現場からコミュニケーションが活性化、夢を持って働き続けられるホテルに
岩崎氏「現場に推進役を任せたことで、従業員が気軽に発言しやすくなったと感じます。偉い人が見ていると思うと、相応の発言しかできなくなりますし、トップダウンの情報共有だけだと見なくなる可能性もありますから。マニュアルなどもフサキでは従業員が自主的に動画を撮影し共有してくれます。例えばお作法があって少し難しい中国茶の淹れ方など。SNS感覚で楽しく学んでスキルアップに繋がっていることが素晴らしいですね。
また『はたLuck®』を導入してからポジティブな口コミに具体性が出てきたと感じます。現場にいなくても、それが『はたLuck®』で情報共有をしていたことがきっかけでの従業員の行動だった、など『口コミの舞台裏』がわかるようになったのがよかったです。ほかにも、人や情報の行き来が活発になったことで複数のレストランで働ける人材が増え、従業員のマルチタスク化が進んできた気がします。繁忙期を過ぎると契約期間が終わってしまう派遣スタッフにも、翌年また来てくれる”リピーター”が増えているのは、働きやすさが改善されたからかなという印象です。
今後は組織の上から下まで全員が同じ情報を共有する『情報の平等化』を行なっていきたいですね。会社のトップの視座から見える世界を知ることで、より意思の統一化が図れると思います。人手不足と言われて久しいですが、夢を持ってホテルの仕事に従事する若者が、夢を持ち続けられるような会社になることが目標です」
ヒューマンリソース 部長 宮島 竜一氏
宮島氏「そうですね。ホテルでお仕事することのやりがいや魅力を従業員たちに伝え、結果として離職する方を少しでも減らしていく会社でありたいなと思っています」
【問い合わせ先】
㈱HataLuck and Person
東京都中央区日本橋富沢町9-4 THE E.A.S.T. 日本橋富沢町4F
MAIL:marketing@hataluck.com
https://hataluck.jp/
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2022年10月05日(水)