空海・四国霊場・ゆかりの善通寺
香川県の県外からの観光入込者数は、昭和時代には 1000万人をこえた年もあるが、平成年間は 800万人程度で推移してきた。その後、コロナ前の令和元年には 969万人まで増加が続いた。しかし、コロナ感染症により約半数に減少した。観光の目玉としては、琴平参拝客が多く、年間 260万人に達した。そのほかでは小豆島、栗林公園、屋島などがある。
また、四国八十八ヶ所の霊場巡りも四国観光の象徴ともなっている。歴史的に平安時代にさかのぼるが、弘法大師空海が四国中の八十八ヶ所の霊場を巡り、修行の遍路をしたその遍路を大師の足跡をたどって修行僧たちが巡歴の旅をしたのが四国遍路の起源とされる。香川県は空海誕生の地であり、その足跡の一つが善通寺である。平安時代初頭、807年に創建され、空海誕生の寺であり、境内の西院が空海の誕生院と称される。空海が唐から持ち帰ったとされる「金剛錫杖頭はこんごうしゃくじょうとう国宝に指定され、五重塔は主要文化財となっている。
一人当たり所得は 19位
香川県の面積は 1876.9㎢で全国 47位と、大阪府より小さく、全国最下位である。人口は 97.4万人で全国 38位。秋田県より大きく、富山県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は12.2%、15~64歳の生産年齢人口は 56.7%、65歳以上の老年人口は 31.1%で、全国と比較すると、全国と比較すると高齢化が進んでいる。県民分配所得は 2.9兆円で全国 37位。一人当たり所得は 301.3万円であり、全国で京都府に次いで 19位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 1.5%、第 2次産業は 27.2%、第 3次産業は71.2%で、全国平均と比べると第 1次産業比率が高い。工業出荷額は 2.7兆円で全国 31位、人口当たりは 535.7万円で全国 20位となっている。
そば・うどん店は 581店と多い
飲食店数は 14年で 4890店。内訳をみると、食堂・レストランが 416店で 8.5%、専門料理店が 1170店で 23.9%を占める。その中で多いのは日本料理店の 376店で 7.7%を占める。次いでその他の専門料理店が 343店の 7.0%と続いている。そのほか、すし店が 124店(2.5%)、そば・うどん店が 581店(11.9%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 622店(12.7%)、酒場・ビアホールは 801店(16.4%)と多く、両者で 29.1%を占める。以上のほか喫茶店は 914店(18.7%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 253店(5.2%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 512店である。ホテル・旅館の施設数は19年で 350軒、客室数は 1万 3206室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 10.4%に対して当県は▲26.5%、客室数は全国の 10.9%に対して当県は▲ 3.2%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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