外食全体の売り上げ前年比120.4%3年ぶりに行動制限のない大型連休で、家族客中心に回復傾向も夜の集客は戻らず
5月の外食の全体売上は 120.4%と前年を大幅に上回った。昨年は大都市圏での緊急事態制限により、酒類提供店や商業施設等への休業要請があったが、今年は GWが 3年ぶりに行動制限のない大型連休となり、家族客を中心に客足が回復した。しかし飲酒業態などを中心に夜間の客足の戻りは鈍く、さらに
業界の人手不足が売上回復の足かせになっており、いまも苦戦が続いている。
ファーストフード業態は、前年比105.7%。行動制限の緩和によりテイクアウト需要の勢いは各社でまちまちとなったが、デリバリーや注文のデジタル化など、利便性への支持は衰えず、業態の全体売り上げを支えている。「洋風」は、期間限定商品の好調や多様な施策の展開により、売上は着実に伸び、前年比 126.2%とコロナ前を大幅に上回った。
「和風」は、昨年の価格改定による単価上昇や新商品の好調などから売上は107.9%。
ファミリーレストラン(FR)業態は、前年比 136.7%となったが、19年対比では86.1%と戻りは鈍い。家族客が回復し、ディナー時間帯の時短制限等はなかったが夜間の集客はまだ取り戻せてない。
パブ・居酒屋業態の全体売上は468.9%と驚異的な回復に見えるが、これは昨年が休業・時短要請を受け、売上が非常に小さかったことによる。実際には未だ“法人需要”と“夜間の客足”が戻らず、回復に頭打ち感も出ている。 ディナーレストラン業態も飲酒業態と同じく、売上は 200.1%と見かけ上は大幅上昇となった。人手不足や夜間の客足回復に課題が残り、19年比は 89.2%となっている。
喫茶業態では、商業施設立地店や駅ビル等での客足が戻り、GWには観光好立地店などが好調。売上は 113.0%となった。しかし、オフィス街立地店は、日中の戻りが未だ十分でなく、19年比は81.7%となった。
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