防府天満宮
山口県の観光入込数はコロナ以前の令和元年で 3600万人、うち県外からの客は 1470万人である。都市別にみると下関市、山口市、萩市がベスト3。それに次いで多いのは長門市と防府市である。防府市は県都山口市と並んで県の中部に位置し、年間200万人の観光客が訪れる。当市は 7世紀後半に、律令国家体制の整備が進み、周防の国を治める役所・国府が置かれ、政治・経済の中心地として栄えた。当市を代表する観光の目玉は「防府天満宮」である。菅原道真が亡くなった翌年の延喜 2年(904年)に創建され、「日本最初に建てられた天神様」と称している。かつては「松崎天満宮」と呼ばれていたが、幕末期の 1873年に近代社格制度が確立され、その後「周防天満宮」と改称した。道真が宮中での権力争いで失脚し、九州大宰府に流されていく道筋での宿泊地の一つとされ、京都の北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と並んで日本三大天満宮と言われる。古くから正月三が日には数十万の人出を記録している。
県民 1人当たり工業出荷額は全国第 4位
山口県の面積は 6112.6km2で全国 23位と、大分県より小さく、茨城県より大きい。人口は 135.6万人で全国28位。奈良県より大きく、愛媛県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.6%、15~64歳の生産年齢人口は 54.1%、65歳以上の老年人口は 34.3%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 4.4兆円で全国25位。一人当たり所得は 319.9万円であり、全国で福井県に次いで 10位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 0.6%、第 2次産業は 41.6%、第 3次産業は 57.8%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は6.6兆円で全国 17位、人口当たりは478.4万円で全国第 4位となっている。
ホテル・旅館数は平均を下回る
飲食店数は 14年で 6385店。内訳をみると、食堂・レストランが 832店で 13.0%、専門料理店が 1502店で 23.5%を占める。その中で多いのは日本料理店の 458店で 7.2%を占める。次いでその他の専門料理店が 436店の 6.8%と続いている。そのほか、すし店が 183店(2.9%)、そば・うどん店が 237店(3.7%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1474店(23.1%)、酒場・ビアホールは 1128店(17.7%)と多く、両者で 40.8%を占める。以上のほか喫茶店は 678店(10.6%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 330店(5.2%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 751店である。ホテル・旅館の施設数は19年で 623軒、客室数は 1万 7820室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 10.4%に対して当県は▲36.1%、客室数は全国の 10.9%に対して当県は▲ 12.4%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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