オンラインホテル予約サイトのHotels.com™は9月2日、世界の主要都市にあるホテル宿泊料金を定期的かつ独自に調査するHotel Price Index™(以下、HPI™)の2015年度上半期(2015年1月~6月)の調査結果を発表した。
2015年上半期の世界の宿泊料金は前年同時期と比べたった1%の増加という結果だったものの、北米、カリブ海および中南米の3つの地域で初めて2008年・2009年の金融危機前の水準を上回り、新記録を達成した。また、日本人旅行者が支払った国内の主要都市にあるホテルの宿泊料金の平均が前年同時期の実績と比較して11%上昇したことを発表した。
『Hotel Price Index 』(HPI) は、世界の主要都市にあるホテル宿泊料金の定期的な調査であり、 旅行者が宿泊施設に支払った価格の変動をトラッキングし、これらの変化に関する要因を提供している。世界中のHotels.comウェブサイトで多数の宿泊予約されたデータに基づいている。
調査結果概要
• Hotels.comの最新Hotel Price Indexによると、世界の旅行者が滞在先のホテルで支払った宿泊料金は、2015年上半期で1%増加。
• 世界の旅行者が支払った宿泊料金は、金融危機前の水準までには達しておらず、旅行者にとってお得な状態であるものの、3つの地域では最高記録を達成。
• 日本人旅行者が支払った国内の主要都市にあるホテルの宿泊料金の平均が前年同時期の実績と比較して11%上昇したことを発表。
以下、発表のとおり。
日本人の国内旅行における宿泊料金の変化
日本人がHotels.comの予約を通じて支払った2015年上半期の日本全体のホテルの平均宿泊料金は、前年同時期と比べ11%増の1万2839円(1万1577円)となりました。ここ数年の日本の宿泊料金は年を追うごとに右肩上がりの上昇を続け、今後も下落の傾向は全く見ることができません。最も大きな原因としては、ここ数年増加の一途をたどり続けている訪日外国人の増加であり、日本政府観光局(JNTO)の統計によると、2015年上半期の訪日外客数は914万人と過去最高を記録した昨年の実績比で46%も増加。訪日外客数の増加に伴い、国内のホテル需要が上昇することで、宿泊料金も上昇していることに加え、未だ続く円安傾向による日本人旅行者の海外旅行から国内旅行へのシフトも日本人が支払った国内の宿泊料金の上昇に大きく影響を及ぼしています。
大阪・名古屋は20%超の上昇率(国内各都市の客室単価)
外国人を含むすべての旅行客が支払った国内の宿泊料金にも変化が起きています。2015年上半期の実績は12%増の1万5242円(1万3585円)となり、また、HPIが対象とする国内9都市において、最も高い上昇率を記録したのは大阪で、前年同時期の比較で23%増の1万4502円(1万1810円)を記録し、続いて名古屋も22%増の1万0849円(8873円)となっています。その一方で東京は8%増の1万6659円(1万5458円)、京都は12%増の1万5408円(1万3808円)の比較的低上昇率に留まりました。
※( )は2014年上半期の実績
日本の主要都市の宿泊料金が軒並み2桁の上昇率を記録した中、広島と福岡については、上昇率がいずれも6%と比較的緩やかとなりました。
Hotels.com
http://jp.hotels.com