倉敷美観地区となまこ壁
岡山県の観光入込数は約1350 万人である。主な観光スポットを見ると、来訪者が最も多いのが倉敷美観地区で、年間365 万人が訪れる。次いで多いのが後楽園、岡山城周辺で約240 万人が訪れる。三番目は蒜山高原地域で230 万人程度が訪れており、この3 地域が特に人気がある。倉敷美観地区は、江戸時代の初期(1642 年)に江戸幕府の天領に定められた際に、倉敷代官所が当地区に設けられ、以来備中の国南部の物資の集散地として発展した。倉敷川のほとりから鶴形山南側の街道一帯で白壁なまこ壁の屋敷や蔵が並び、天領時代の街並みをよく残している。また、1930 年に建てられた日本最初の西洋美術館や1888 年に代官所の跡地に建てられた旧倉敷紡績工場の建物を改修した倉敷アイビースクエアも人気を集めている。そのほか重要文化財の旧大原住宅や昭和天皇が宿泊された大原別邸など見どころがいっぱいである。
一人当たり工業出荷額全国第9 位
岡山県の面積は7114.3km3で全国17 位と、宮城県より小さく、高知県より大きい。人口は191.2 万人で全国20 位。福島県より多く、栃木県より少ない。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口は12.9%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は57.7%、65 歳以上の老年人口は29.5%で、全国と比較すると高齢化率はやや高い。県民分配所得は5.3 兆円で全国22 位。一人当たり所得は274.4 万円であり、全国で兵庫県に次いで29 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は0.9%、第2 次産業は35.1%、第3 次産業は64.0%で、全国平均と比べると第2次産業比率が高い。工業出荷額は7.6 兆円で全国16 位、人口当たりは401.2 万円で全国第9 位となっている。
ホテル数、客室数は平均を下回る
飲食店数は14 年で3840 店。内訳を見ると、食堂・レストランが338 店で8.8%、専門料理店が939 店で24.5%を占める。
その中で多いのは中華料理店の323 店で8.4%を占める。次いで日本料理店が291 店の7.6%と続いている。そのほか、すし店が122 店(3.2%)、そば・うどん店が260 店(6.8%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは691店(18.0%)、酒場・ビアホールは623 店(16.2%)と多く、両者で34.2%を占める。以上のほか喫茶店は569 店(14.8%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は291 店(7.6%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は501 店である。ホテル数は17 年で167 軒、客室数は1 万2533 室で、2000 年からの伸び率を見ると、ホテル数は全国の26.5%に対して当県は25.6%、客室数は全国の45.9%に対して当県は35.8%の伸びで、ともに平均を下回っている。
----
※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入、または電子版有料版にご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
2020年7月3日号ご注文フォームはこちら
https://ec.hoteresonline.com/products/list.php
電子版(ブラウザ版PDF)購入はこちら
https://ec.hoteresonline.com/products/list.php
----