世界に輝く姫路城
兵庫県の平成29 年次観光客入込数は、1億3900万人と発表されている。地区別にみると、神戸地区が3900万人を占め、何といっても神戸が大きい。神戸開港150 年行事が行なわれ、道の駅神戸フルーツフラワーパークのオープンがあり、賑わいを呈している。しかし世界的にみても、兵庫県の観光の重要な目玉は姫路城であろう。この城は別称「白鷺城」とも呼ばれ、日本の城の中で一番美しい、スタイルのよい城とされている。国宝でもあり国の重要文化財でもあり、ユネスコの世界遺産に登録され、インバウンド観光でも人気が高い。そして5 年以上の年月をかけて改修が行われ、平成27 年にグランドオープンがなされ、観光客も100 万人強から一躍286 万人に増加した。城のはじまりは、南北朝時代の1346 年に赤松氏によって築城されたが、戦国から安土桃山時代にかけては黒田氏や羽柴氏が城代となり、関ケ原以後は池田輝政によって今日の大城郭に拡幅され今に至っている。
県民分配所得は全国第7 位
兵庫県の面積は8401.0㎢で全国12 位と、広島県より小さく、静岡県より大きい。人口は557.1 万人で全国第7 位。北海道より大きく、千葉県より小さい。年齢構成をみると、14 歳以下の幼年人口は12.7%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は59.4%、65 歳以上の老年人口は27.9%で、全国と比較すると、15 ~64 歳の生産年齢人口比率がやや高い。県民分配所得は15.2兆円で全国第7 位。一人当たり所得は275.2 万円であり、全国で岐阜県に次いで28 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は0.5%、第2 次産業は28.7%、第3 次産業は70.8%で、全国平均と比べると第2 次産業比率が高い。工業出荷額は15.7 兆円で全国第5 位、人口当たりは285.6 万円で全国16 位となっている。
ホテルは施設数、客室数とも平均を下回る
飲食店数は14 年で2 万9056 店。内訳をみると、食堂・レストランが1933 店で6.7%、専門料理店が7296 店で25.1%を占める。その中で多いのはその他の専門料理店の2535 店で8.7%を占める。次いで日本料理店が2079 店の7.2%と続いている。そのほか、すし店が966 店(3.3%)、そば・うどん店が1075 店(3.7%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは4967 店(17.1%)、酒場・ビアホールは4813 店(16.6%)と多く、両者で33.7%を占める。以上のほか喫茶店は5389 店(18.5%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は2553 店(8.8%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は2365 店である。ホテル数は17 年で434 軒、客室数は2 万9578 室で、2000年からの伸び率をみると、ホテル数は全国の26.5%に対して当県は21.9%、客室数は全国の45.9%に対して当県は38.4%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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