前号ではお客さまに納得していただける即決のあり方についてお話をいたしました。特にホテルでは即決させる営業を敬遠する傾向にありますが、お客さまにとっては必ずしもそのようにとらえられているわけではなく、日ごろ仕事で多忙なため、むしろ逆に早く会場を決めてしまいたいという思いを抱いている方もいらっしゃいます。そこで今回は前号にて掲げた私が思うポイントについて解説し、ヒアリングで把握したお客さまのニーズやこだわりを、会場見学におい期待以上の魅力で訴求し、お客さまに感動していただくための手法をまとめてみました。
㈱ニューバリューフロンティア
代表取締役 髙宮孝一郎
〈PROFILE〉1980 年、香川県生まれ。2003 年株式会社プラン・ドゥ・シーに新卒入社。新プロジェクトの立ち上げに参画後、新規担当として年間120 組の婚礼施行、平均決定率68%という男性では異例の数字を獲得。年間MVPを最年少で獲得。また05 年、ブライダルマネージャーに最年少で着任し、08 年に本社経営管理部配属となる。09 年退社後、㈱ニューバリューフロンティアを立ち上げ、現在に至る。
◆ 館内案内の効果的な順番
基本は、当日の流れに沿って館内を案内すること。その際、二人の希望日程の場合を想定して、具体的な時間を説明し、時系列にそってご案内することです。その時期の気候やゲストの装いなど、より当日がイメージできるようなプレゼンテーションを心掛けるとともに、最初から「即決していただく」つもりで案内をすることが大切です。